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当コンテンツは雑誌(PR:Amazon)「週刊新潮」2014年9/25号53ページを参考にしています。

現在では江本さんの目の状態に何らかの変化が起きているかもしれません。

「野球場のポールがグニャグニャに」医師からは「完治する治療法はない」

野球評論家の江本孟紀さんは2010年の暮れから、左目に異変を感じるようになりました。

左目だけで物を見た時にぼやけたり、歪むようになったのです。例えば、野球場のポールがグニャグニャ曲がって見える。

これはまずいと眼科に行ったところ、加齢黄斑変性と診断されます。
 
医師からは「難病中の難病で、原因もまだわからない。しかも完治できる治療法はなく、進行を遅らせることしかできない」と告げられます。
 
女性の目
 
加齢黄斑変性については、テレビCMなどにより広く知られるようになりました。
 
網膜の中心にある黄斑に異常が生じ、視野の真ん中が歪んだり、暗くなる病気です。高齢者に多く、50歳以上の1%に見られます。




眼球に注射!高額なのに完治できず 江本さん「ビクビクしながら生きている」

江本さんが受けた治療は、なんと眼球に注射(!!)するというもの。もちろん麻酔はします。
 
聞くだに怖い治療法ですが、何より問題なのは、この注射が高額なことです。保険を適用して3割負担でも、5万円もかかるのです。
 
注射の頻度は月に一度のこともあれば、もっと間隔が空くこともあります。
 
女性に説明する医師
 
幸い江本さんはこの治療を続けられていますが、多くの高齢者にとっては相当大きな負担になるはずです。
 
残念なことに、治療を受けている江本さんでも、失明の恐怖は消えていません。

この病気の影響で眼の毛細血管が常に充血していて、それが破裂するようなことがあれば、失明の可能性がグッと高まります。
 
その危機がいつ来るのかわからないので、ビクビクしながら生きているんです。

加齢黄斑変性は、欧米では失明原因の第1位であり、日本では4位です。生活が欧米化しているからか、日本でも増加しています。
 
注射以外にも複数の治療法がありますが、いずれも完治できるわけではありません。

近いうちに移植手術が可能に?加齢黄斑変性を予防するには

2014年9月には加齢黄斑変性患者へのiPS細胞移植手術が成功しています。
 
手術が一般的にはなるにはもう少し時間がかかりそうですが、完治への突破口は開かれています。もはや「不治の病」ではないと言える時代は近いのです。
 
待合室の男性
 
江本さんも

移植手術が受けられるのなら、是非受けたい。失明の恐怖に怯える日々から解放されたいです」

と語っています。
 
早期の手術実用化が望まれます。
 
こちらのサイト↓によると、
日本眼科学会 加齢黄斑変性
http://www.nichigan.or.jp/public/disease/momaku_karei.jsp
 
加齢黄斑変性には予防法があります。
以下にまとめます。
 
■禁煙
(喫煙者は加齢黄斑変性のリスクが高い)
 
■ビタミンC、E、ベータカロテン、亜鉛を含んだサプリメント摂取
(これらのサプリを摂取するとリスクが低くなる)
 
■食事で緑黄色野菜をとる 肉より魚中心の食事
(こうした食習慣はリスクを下げる)
 
参考にして下さい。