頻尿というと「夜トイレに行きたくなる」夜間頻尿を連想しますが、昼間頻尿というのもあります。
 
昼間トイレに行く回数は4回~7回くらいが正常と考えられており、8回以上になると昼間頻尿が疑われます。
 
ただし、飲み物や発汗量などで回数は増減するので、あくまで目安です。

例えばコーヒーなど利尿作用のあるものを摂取すると排尿の回数は増えますし、夏場にスポーツなどで汗をたくさんかくと尿の量は減ります。
 
夜中に尿意で目が覚める回数は、正常であればゼロか多くても1回です。2回以上目が覚めるようであれば夜間頻尿と判断されます。
 
男性に頻尿の症状が出ると、まずは前立腺肥大症が疑われます。その他にも膀胱炎(下に記事を作成しています)、糖尿病、脳梗塞、がん、膀胱の過活動などが頻尿の原因になります。
 
こうした身体的理由だけでなく、精神的な要因でも頻尿は起こります。緊張したときに尿意を感じる「神経性頻尿」です。
 
緊張感などの精神的ストレスを受けると尿が膀胱に少したまるだけでも尿意を感じるようになります。結果的に排尿の回数が増えるのです。
 
ちなみに私はこの神経性頻尿の度合いは強く、何か緊張するイベントの前には必ずと言っていいほどトイレが近くなります。
 
実際には尿はほんの少量しか出ないのですが、とりあえず排尿しないと気持ちが落ち着かないのです。

急性および間質性膀胱炎

 
近頃はテレビCMなどでも「過活動膀胱」といった言葉も紹介されているようで、頻尿を引き起こす病気への一般人の理解度も上がっているようです。
 
頻尿を引き起こす病気の中でも、「急性ぼうこう炎」は症例が最も多い病気のひとつではないでしょうか。
 
急性ぼうこう炎は女性に多く、膀胱に細菌が入ることで発症します。女性は男性よりも尿道が短いため、膀胱内に細菌が入りやすいのです。
 
頻尿が典型的な症状で、排尿時の痛みや残尿感も感じるようになります。日本でも少しずつ認知が進んでいるようです。
 
膀胱炎には急性の他に「間質性ぼうこう炎」と呼ばれる症状もあります。膀胱の組織のひとつである「間質」という部分に炎症が起こり、膀胱が委縮する病気です。
 
こちらは急性よりも症状が深刻なことが多く、一日に数十回トイレに行くケースもあります。
 
研究が進められている間質性ぼうこう炎ですが、はっきりとした原因は実はわかっていません。そのため現在のところは完治させるのは難しく、対症療法がメインになっています。
 
間質性膀胱炎はアメリカで多く見られ、日本と同様に女性の発症率が男性よりも数倍高くなっています。