過活動膀胱 症状や治療法 チェック項目

過活動膀胱とは、膀胱の筋肉が意思とは無関係に収縮することをいいます。
 
「膀胱内に尿がそれほど溜まっていないのに膀胱が収縮するため強い尿意を感じる」病気です。
 
 
過活動膀胱には主に3つの症状があります。
 
・何度もトイレに行く「頻尿」
・いつも尿意を切迫感として感じる「尿意切迫感」
・トイレに間に合わない、あるいはつい失禁してしまう「切迫性尿失禁」

 

原因としては前立腺肥大、脳と膀胱をつなぐ神経回路の障害、あるいは精神的な理由などがあります。
 
膀胱は一般に500ml ほどの尿を溜めることができますが、過活動膀胱では100ml ほど尿が溜まると尿意が強くなってきます。
 
40歳以上の男性は7人に1人が過活動膀胱の症状を持つといわれており、一般に年齢が上がると有病率も高くなります。
 
アメリカやヨーロッパでは成人の約1/6がかかっているという報告もあります。
 
 
過活動膀胱は、前立腺肥大・神経回路のトラブルいずれの場合でも投薬で改善できます。
 
膀胱の収縮を阻止したり、排尿筋を弛緩させるなどの作用を持つ薬を服用することが多く、長くとも二ヶ月ほどで80%の患者に改善が見られます。
 
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排尿に関する問題は、医療機関を受診することで多くは解決が見込めます。
 
過活動膀胱の場合、ある程度の制限が日常生活で必要なことがあります。
 
例としては、
 
・水分摂取の制限(尿の量を減らすため)
・コーヒーやお茶などカフェインを含む食品をとらない(カフェインは利尿効果があり、排尿をもよおしやすくなるため)

 
などです。
 

過活動膀胱のチェック項目

過活動膀胱では頻尿を招きますが、排尿の際には痛みや尿の出が悪い、といった症状はありません。
 
 
しかし尿意が頻繁に、しかも強く感じられるため仕事や家事に支障が出たり、旅行などの外出に消極的になるなど患者の悩みは深刻です。
 
男女に関係なく発症し、年代によっては男性の患者が多くなります。原因はよく分かっていません。
 
 
過活動膀胱には次のようなチェック項目があります。

Q1 朝起きてから寝るまでに何回くらい尿をしましたか?
・7回以下(0点)
・8~14回(1点)
・15回以上(2点)
 
Q2 夜寝てから朝起きるまでに何回くらい尿をするために起きましたか?
・0回(0点)
・1回(1点)
・2回(2点)
・3回(3点)
 
Q3 急に尿がしたくなり、我慢が難しいことがありましたか?
・なし(0点)
・週1回より少ない(1点)
・週1回以上(2点)
・1日1回くらい(3点)
・1日2~4回(4点)
・1日5回以上(5点)
 
Q4 急に尿がしたくなり、我慢できずに尿を漏らすことがありましたか?
・なし(0点)
・週1回より少ない(1点)
・週1回以上(2点)
・1日1回くらい(3点)
・1日2~4回(4点)
・1日5回以上(5点)

Q3が2点以上で、全体の合計点が3点以上の場合、過活動膀胱の可能性があります。
 
合計点が
 
・5点以下は軽症
・6~11点は中等症
・12点以上は重症

 
と考えられます。
 
このチェック項目は日本排尿機能学会の「過活動膀胱診療ガイドライン」によるものです。
 
 
過活動膀胱では薬による治療が行われますが、実は偽薬を服用してもらった場合でも患者の3割ほどは排尿回数の改善が見られるそうです。
 
「気持ちの持ち方」や日常生活での心がけで症状が改善することも多いと言えそうです。
 

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