尿路結石は食の欧米化と共に症例が増えています。
 
男性の病気というイメージがありますが、最近は女性にも増えているそうです。
(この記事は2007年に作成しました)

尿路結石の成分で最も多いのは尿中のシュウ酸とカルシウムが結合したものです。
 
このカルシウム結石が尿路結石全体の80%を占め、その他は尿酸による結石などがあります。
 
結石がカルシウムでできていることから、「結石を防ぐにはカルシウムを控えたほうがいいのでは?」とも考えられそうですが、これは完全な誤りです。
 
結石を防ぐためにはカルシウムをしっかり摂る方が良いのです。
 
摂取したカルシウムが腸内でシュウ酸と結びつき、便として排泄されやすくなるからです。
 
むしろ控えるべきなのは断然脂肪分です。
 
脂肪酸はカルシウムと結合する性質があるため、カルシウムはシュウ酸と結合できなくなってしまいます。すると余ったシュウ酸が腎臓内でカルシウムと結合してしまい、結石を作ってしまうのです。
 
つまり尿路結石を防ぐには
 
・カルシウムを十分摂取する
・脂肪分は控えめに

 
といったことが大事になってきます。
その他にも
 
・水を心がけて飲む
・クエン酸を含む食品をとる
・お酒は飲み過ぎない

 
のも効果的です。
 
シュウ酸はほうれん草に多く含まれているのはよく知られていますが、大量に食べない限り結石を引き起こすことはありません。
 
尿路結石では想像を絶する激痛におそわれることがあります。
 
以前私の友人(男性)が「陣痛を経験した」と言ってきたことがあります。
 
私は「はぁ?」と意味がわからなかったので話を聞いてみると、友人は尿路(尿管)結石を発症していたのでした。
 
これまでに二回「石が出た」経験があり、その時の苦痛たるや半端ないそうです。
 
その痛みが「陣痛に似ている」とは誰かに聞いたようで、私にも「陣痛の辛さを体験したいなら、尿管結石になるといいぞ」と言ってきました。
 
私としてはもちろん遠慮したいですし、ネット上で調べてみたら「陣痛の方が何倍もマシ」という女性の尿管結石経験者の意見を少なからず目にしました。
 
ますます「遠慮致します」です。(´Д`)
 
陣痛?を体験した友人は、食生活が特別乱れているわけではないようなのですが、ちょっとお酒を飲み過ぎかもしれません。
 
上で紹介したように、脂肪分のとりすぎ、お酒の飲み過ぎに注意し、カルシウムを十分に摂取する必要がありそうです。

藤本義一さんも受けた腎臓結石破砕治療 費用など

作家の藤本義一さんは08年8月に腎臓結石の破砕治療を受けています。
 
腎臓にカルシウムが溜まりやすい体質のため、2~3年に1回のペースで結石を破砕しているのです。
 
これまでは破砕治療で結石はキレイに無くなっていたのですが、今回はちょっとした問題が起きました。
 
破砕された結石は細かくなり、排尿の際に体外に出るのですが、今回は4mmほどの石が尿道の手前で残ってしまいました。
 
このまま放置していると排尿障害を引き起こすとして、石を除去するための簡単な手術を受けるそうです。
 
(この記事を書いている時点ですでに手術済みだと思うのですが、ネット上では情報を確認できませんでした。申し訳ない・・・)
 
ネット上の情報をいくつかあたってみると、腎臓結石の破砕手術の費用は3割負担で6~8万円ほどで、入院費用などを全てトータルすると10万円台前半の金額になるようです。
 
症状によっては日帰り手術というケースもありますが、一般には三日から一週間の入院をすることが多いようです。
 
腎臓結石ができても、大きさが5mm以下であれば水を多めに飲むなどして、まずは排尿による自然排泄を試みます。
 
腎臓結石は肉食が多い、あるいはカルシウムが不足していると発生しやすくなります。