2012年10月27日の九州スポーツ新聞に、マラソン金メダリスト野口みずきさんの記事がありました。
 
左太もも裏に炎症が起きたため、29日の大阪国際女子マラソンの欠場が決まったのです。

この件に関して、ある日本陸上連盟幹部のコメントが出ていました。目をひいたので紹介します。

故障というのは体のバランスが悪いか筋肉の弱いところに出る。北京五輪直前も左足を負傷したように、おそらく肉離れがしこりになっているんだろう。
 
それはもう針やマッサージでは治らない。走り込めば再発してしまう。

ケガをした際、あるいはケガを予防する目的で、アスリートが筋力を強化するケースは非常に多く目にします。
 
古くは横綱千代の富士が脱臼を防ぐため肩の筋肉を鍛えていましたし、大リーガー松井秀樹選手は脚の筋肉をつけて膝を保護していました。
 
プロゴルファーの片山晋吾選手は左打ちでラウンドすることもあり、最近ではダルビッシュ投手が左手でキャッチボールをするという記事も目にしました。
 
ケガを防ぐには、筋肉とバランスがキモなのは間違いないようです。とにかく筋肉をつけて、発達させれば良い、というわけではありません。
 
筋肉の鍛え方を間違うと、体のバランスを崩すことがあるのです。
 
プロ野球・桑田真澄投手は、現役時代に上半身の筋肉を鍛えすぎて下半身とのバランスが崩れ、投球フォームを崩した経験があるそうです。
 
パフォーマンスを向上させるため、自分のスタイル、体質を勘案しつつ、最適の筋力とバランスを実現させるのはなかなか難しいのかもしれません。
 
野口選手がケガを克服するのは困難、との意見もあるようですが、どうにか回復して、自身が納得いく走りができるよう復活してほしいものです。

野口選手の食事

野口みずき選手は普段お酒を全く飲みません
 
飲むのはレースに勝った時、つまり祝い酒だけなのだとか。
 
多くのマラソン選手がそうであるように、野口選手も大食漢です。
 
アメリカのボルダーなど海外で合宿をすることが多く、合宿中は現地の食事を食べることになります。
 
たまにスポーツ選手で「日本食が恋しくなるから」として米やしょう油、味噌などを日本から持参して海外に行くというケースがありますが、野口選手の場合そうした心配は一切無いそうです。
 
ふりかけや調味料くらいは日本から持っていくこともありますが、基本は現地のものを何でも食べます。「日本食レストラン」を探す、ということもなく、その土地の食事を楽しみます。
 
 
野口選手はまぐろに目がありません。三重県伊勢市のマグロ業者から1年分のマグロをプレゼントされたこともあります。
 
 
食べる量は多いですが、野口さんの体格は150cmで40kgです。
 
マラソンを見ていると「あんなに小さくて細い身体のどこにあれだけのエネルギーが貯められているんだろ?」といつも思うものです。