このコンテンツをエントリーしているのは夏真っ盛りなのですが、早朝や夜にはランニングする人を目にします。
ご当地マラソンも盛んに開催されるようになり、市民ランナーの数も多くなりました。
フリーマガジン「LIVE」のvol.35に、プロトレーナーの青山剛さんの「ランナーが水泳をするとパフォーマンスの向上に役立つ」という記事がありました。以下に記事のポイントをまとめます。
泳ぐことで得られるおもなメリットは三つあります。
肩甲骨の柔軟性を高められる
ランニングにおいて肩甲骨が正しく動くと、連動して骨盤も動くので、ランニングフォームも正しくなります。
またクロールでも肩甲骨を使って泳がないと「手かき」になってしまい、長距離を泳ぐのは困難です。
肩甲骨を意識してクロールすることで、ランニングでも肩甲骨の動きをつかみやすくなります。
ただし、適切な泳法の指導を受け、肩甲骨の正しい動かし方を身につける必要があります。
ランニング後の疲労回復に役立つ
水中での運動は陸上よりも血液循環が良くなるので、疲労物質の代謝が促進されます。
バタ足するだけでも脚のマッサージ効果があり、クールダウンにもなります。プロのアスリートでも、走った後にひと泳ぎする人は多いそうです。
10~15分泳ぐだけでもOKです。
水泳により全身を満遍なく動かしケガを予防する
ランニングは、膝など特定部位のオーバーユースによるケガが発生しやすい運動です。
そこで全身運動である水泳を行うことで、身体を満遍なく鍛えられ、運動する部位のバランスが整います。結果的にケガの予防につながるのです。
ランナーにメリットの多い水泳ですが、走ってすぐ泳ぐと脚にけいれんを起こす可能性があります。
(走った後すぐ泳げる環境は少ないと思いますが)走った後は10分程度休憩してから泳ぐようにしましょう。
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肩甲骨について 腕を引くフォームと凝り
肩甲骨の動きといっても、普段意識して動かすことはほとんどないので、”馴染み”がありません。
そこで、肩甲骨をうまく動かすコツをひとつ。
ランニングに限らずウォーキングでも、
「腕を後ろに引くように意識すると肩甲骨がスムーズに動くので良い」
のだそうです。
「腕を振る」とはよく言われることですが、「腕を引くよう意識する」のは見落とされがちであり、指摘される機会も少ない印象があります。
腕を引くと肩甲骨が内側に寄り、そのまま脚を踏み出すと歩幅が大きくなります。ステップもリズミカルになるので動作が楽になるのです。
骨盤の動きも良くなるのでフォームが自然と美しくなり、正しい歩き方・走り方ができるようになります。
ちなみに、肩甲骨の周辺は靭帯や腱が無いため「凝り」を認識しにくいのだそうです。靭帯や腱には「凝り」を感知する機能があるのです。
現代ではパソコン作業などのデスクワークが多くなり、腕を前に出した状態で過ごす時間が長くなっています。この姿勢は肩甲骨周りの凝りを引き起こします。
仕事でデスクワークが多いなら、ウォーキングの際にでも肩甲骨を積極的に動かすと凝りの解消に役立つのではないでしょうか。