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そこで実際に泳ぎ始めたわけですが・・・。
私は確かにスイミングスクールに通っていました。しかしそれはもうこの時点で20年ほど昔の話です。
安っぽい見栄とプライドのせいで、ホントに死ぬかと思いました!
「いかに久しぶりとはいえ、50mくらいは楽勝だろう」とクロールでスタートしたものの、ほんの15メートルくらい泳いだ時点ですでに私の頭の中は
「50mはムリ」
という考えが大勢を占めていました。
それでも「オレは泳ぎは得意なんだ!」というプライドが、25m地点で強引に私をターンさせてしまったのです。
しかしターンして10メートルも進まないうちに、そのプライドも「コレはマジでヤバい」とアセりに変わりました。呼吸がキツいのです。加えてそういう時は体に力が入っているので、ジタバタとした運動量の割には進みません。
「泳ぐのやめて、足をつけばいいだろ」と思ったあなた、それは正論です。
当然私もそれは考えました。しかしここでまた、私の安っぽい見栄が賢明な判断を邪魔したのです。
「いい大人が、 泳げなくなってレーンの途中で足ついちゃった なんてできるか!」
と考えてしまったのです。バカですね~。
そのままジタバタとどうにか50m泳ぎきった(というよりも50m暴れた)時には真剣に死ぬ寸前の気分でした。溺れて窒息するって、こんな感じなんだろうな、とシャレにならないことを考えたものです。
それからしばらくは、呼吸を整えるのに必死でした。
その時の私は周りからは「尋常じゃねぇ・・・」と思われていたでしょう。想像してみてください。いい大人がプールの中で両手を膝に当て、ゲロゲロになって肩で息している姿を(しかも海パンは蛍光イエロー)。
当時の私も筋トレなどの運動をチョコチョコやっていて、それなりに体力もあるつもりでした。
しかし、ひとつここで強調しておきますと、水泳は陸上の運動とは全く違います!(当たり前?)
長距離ランニングなど、地上の運動での持久力にある程度自信があっても、水泳で長いこと泳げるかというと、それはまたちょっと違う話だと思います。使う筋肉も全く違いますし、何より水泳用の呼吸機能が必要です。
私はどちらも衰えまくっていたわけです。そう考えると、トライアスロンの選手などは本当にスゴいな、と感じます。
「私は泳ぎは得意だ」というプライドをボロボロにされた私は、「コレはイカン!」と一念発起するのです。
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スイミングスクールに通っていた私ですが
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