体に良い(悪い)食べ物に興味がある方なら、「食べ合わせ」も気になるというケースは多いのではないでしょうか。
 
「食べ合わせ」は二つ以上の食品を食べて、体への良い(悪い)影響が増幅されることです。
 
悪い作用も起きてしまうため、頭に入れておいて損はありません。

雑誌「女性自身」に、体に良い(悪い)食べ合わせの特集がありました。
 
白澤卓二医師が監修されている記事で、ポイントをまとめて以下に紹介します。
 
まずは良くない食べ合わせから。
 
(このコンテンツは雑誌「女性自身」2013年 12/17号123~129ページを参考にしています)

NGな食べ合わせ

ビール+フライドポテト
アルコールを飲むと肝臓での分解過程で脂肪の合成を進める酵素が発生します。
 
フライドポテトなどの高脂肪食品を一緒にとると脂肪吸収が加速し、中性脂肪が増えて肥満、脂肪肝、肝硬変のリスクを高めるおそれがあります。
 
 
ソーセージ+バター
バターに含まれる酸化防止剤ジブチルヒドロキシトルエンと、ソーセージなどに使われる食肉加工用発色剤亜硝酸ナトリウムが体内で結合すると、発ガン性物質が合成されます。
 
現代では食品添加物の摂取をゼロにすることは難しいですが、組み合わせによっては危険なケースがあるのは把握しておきたいものです。
 
 
ほうれん草+ゆで卵
卵をゆでると卵白から硫化水素が発生します。この硫化水素には硫黄が含まれていて、鉄分の吸収を阻害する働きがあります。そのため、ほうれん草の鉄分が体内に吸収されにくくなるのです。
 
ただし、硫黄は卵を割れば気化するので、目玉焼きなど殻を割って調理すればOKです。
 
 
納豆+卵
納豆にはビオチンというビタミンの一種が含まれています。ビオチンはアレルギー反応が起きたときに体内で発生するヒスタミンを体外に排出しアトピー性皮膚炎などの改善に効果があります。
 
しかし卵白に含まれるアビジンがビオチンの吸収を妨げることがあります。皮膚の健康が気になる方は注意しましょう。
 
 
ハム+ソース
ハムには食品添加物の亜硝酸塩が含まれ、市販の一般的なソースには合成保存料のパラオキシ安息香酸エステルが含まれています。
 
これらが結びつくと発がん性の疑いのある物質が生じます。無添加のソースとハムの食べ合わせならこのリスクを回避できます。
 
 
サンマ+漬け物
サンマは加熱するとジメチルアミンというタンパク質が発生します。
 
漬け物には亜硝酸ナトリウムが含まれていて、この二つが混じるとニトロアミンという強力な発ガン性物質が発生するといわれています。
 
ニトロアミンはレモンなどのビタミンCをとると生成を抑えられます。
 
 
ヒジキ+カキ
カキは亜鉛を多く含む食品の代名詞。しかし亜鉛は体内にとどまりにくく、不足しがちなミネラルのひとつです。
 
ヒジキなどに含まれる食物繊維は、亜鉛と結合して亜鉛の吸収を阻害し、体外に排出させる可能性があります。
 
 
大根+シラス
シラスには必須アミノ酸のひとつリジンが含まれています。対して大根にはリジンインヒビターという、リジンの吸収を妨げる交代が含まれています。
 
この食べ合わせは、必須アミノ酸が吸収されにくくなってしまうのです。
 
 
度数の高いお酒(+炭酸)+グレープフルーツ
グレープフルーツには肝臓の解毒作用を低下させる働きがあります。焼酎などアルコール度数の高いお酒と一緒にとると、最悪の場合急性アルコール中毒のおそれがあります。
 
炭酸を含んだアルコール飲料ではこの作用がさらに高まります。
 
 
アルコール+唐辛子
アルコールも唐辛子も血行を促進して体を温めますが、どちらも炎症を助長します。じんましんや発疹の出やすい体質の人が両方とると、全身にかゆみが出ることもあります。
 
しょうがやにんにく、からしも同様です。
 
 
エビ+レモン
エビは高タンパク、低脂肪で糖質ゼロの優れた食品ですが、エビに含まれる銅がレモンのビタミンCを酸化してしまいます。
 
 
枝豆+チーズ
いずれもおつまみの定番ですが、食べ合わせるとなると注意が必要です。枝豆に含まれるフィチン酸がチーズに含まれるカルシウムの吸収を妨げます。
 
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