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カロリー制限と聞くと、私はすぐ日野原重明医師を連想します。
日野原医師も「食事の量を減らせば年をとっても元気でいられる」と考えてるそうです。
少食でも活動的な日野原重明医師
日野原医師の食事の一例を挙げると
朝 牛乳やフレッシュジュースだけ ジュースにはオリーブオイルを入れることも
昼 クッキーと牛乳だけ
夕 茶碗半分ほどのご飯 野菜たくさん ヒレ肉か魚
といったもので、一日の総摂取カロリーは1300kcal ほどだそうです。(上のメニューはあくまで一例です。食事利用がもっと多い時もあります)
日野原医師は09年の10月で98歳という御年ですが、スケジュールが2~3年先まで埋まっているという超多忙な生活を送ってらっしゃいます。
90歳過ぎて睡眠時間は4~5時間、95歳までは週に一度は徹夜をする生活でした。
病院や駅、空港でも必ず階段を使います。「動く歩道」にも乗らず、背筋を伸ばしてスタスタと速足で歩きます。
ご高齢で代謝量が少ないとはいえ、食事量から考えられないほど精力的に活動されているのです。
栄養は不足させず カロリーは抑え気味に
カロリーは、ただ減らせばいいというわけではありません。
「食事量を制限する」といっても、不足させてはいけない栄養素もあります。
実際にカロリー制限を行っている人達が摂取している栄養の特徴を拾ってみると、
・カロリーを摂取する中でも、低脂肪・高タンパク質・高炭水化物の食事をした人の脳が最も良好な状態だった
ということがわかっています。
現代は総じて「食べすぎ」の風潮があるのは間違いありません。
ある程度年齢を重ねたら、必要な栄養素は確保しつつ摂取カロリーに制限を加える意識は必要ではないでしょうか。
私もこれまでに何度か食事制限をしてダイエットっぽいことをやってますが、「腹八分目」を実践すると、不思議と体調が良くなります。身体の動きにキレが出るというか。
そんな時は「案外、お腹はいつも空いているくらいが良いのかも」なんてことを考えてしまいます。
カロリー制限について一通り調べてみて、ダイエット目的というよりも、身体全体のために有効だという印象を持ちました。
動物実験の結果とはいえ、寿命を延ばせる「腹八分目」は最強の健康法と呼んでも過言ではありません。
食事ごとにカロリー量を計算する、といった面倒なことではなく、仕事でお昼を外食する際、いつもの「大盛り」を「並盛り」にする、といったことでも違いは出てくるはずです。
カロリー制限について 終わり。