「大腰筋」と言えば、代表的なインナーマッスルとして広く知られるようになりました。
大腰筋は腰椎(腰の骨)と大腿骨をつないでいる筋肉です。
上半身と下半身をまたぐようにつなげているのは大腰筋だけです。
大腰筋は身体の中心部に近いところにあるため外からは見えず、活動しているのを認識するのは困難です。
大腰筋が「脚を上げる動作の時に活動する筋肉」だというのはよく知られています。
高齢になると「すり足」のような歩き方になり、転倒の危険性が高くなるのは大腰筋の衰えが原因であることがわかっています。
そのほかにも、大腰筋が衰えると次のような弊害が起きます。
・内臓が下がり、身体の深部にある神経・血管を圧迫する→結果として血行不良、便秘、冷えなどを発症
・お尻が垂れる、背骨や骨盤がゆがみやすくなる
こうしてみると、猫背やすり足、ゆがみ、お尻の垂れなど、大腰筋の衰えは外見を「老け込ませる」ことにつながることがわかります。
大腰筋は加齢とともに衰えやすいので、意識して鍛えましょう。
大腰筋を鍛えるには腿を上げる動作が効果的です。
私は水中ウォークする時に大腰筋を意識して歩いたり、パワーアンクルを巻いて腿上げするなどして鍛えています。
水中運動で大腰筋といえば、忘れてはならないのは
バタ足
ではないでしょうか。
脚の動きの前後双方向で負荷をかけるので、大腰筋だけでなくお尻の筋肉も鍛えられてヒップアップ効果もあります。個人的には、腰痛対策にも効果がある運動だと考えています。
つまりバタ足は
・大腰筋を鍛えられる
・ヒップアップ効果がある
・腰痛対策にもなる
という、なかなかイケてる運動なのです。(管理人の独断入り)
負荷がかなり高いですが、プールで運動する際は試してみて下さい。私はビート板を使って、25m×4本バタ足やってます。
インナーマッスルは脂肪を消費しやすい特性があるので、鍛えることで太りにくい身体になります。
ダイエットを意識するなら鍛えたい筋肉です。
ここまでをまとめます。
・歩行運動能力の低下を防げる
・外見の衰えを防げる
・ダイエットにも効果的
ということになります。
ある程度の年齢に達したら、大腰筋の鍛錬も考えてみてはいかがでしょうか。