健康関連の記事で、最も話題になる関節はどこでしょうか?
 
腰 肩 膝
 
あたりがおそらくトップ3で、ほとんどはこの三箇所のトピックと言えそうです。
 
「痛み」や「コリ」など、不調の発生個所として頻繁に取り沙汰されています。


 
この傾向は、スポーツの記事においても同様で、腰、肩、膝に関しては「ケガ」「故障」といった内容が多いようです。
 
健康・スポーツいずれの記事においても、腰・肩・膝は「不調に注意しましょう」といった、「ネガティブな」話題に頻出しています。
 
それでは、「ポイントとなるここをうまく使えば、良いことが起きます!」といった、「ホジティブな」話題で最もとりあげられる関節はどこでしょうか?
 
個人的には、それは「股関節」ではないかと考えています。
 
この傾向は、スポーツにおいて特に顕著です。雑誌などでスポーツのパフォーマンスについての記事があったら、ちょっと気をつけて読んでみて下さい。
 
股関節に言及している内容はとても多いはずです。
 

 
例えば・・・
 
「マラソンなどのランニングでは、股関節の動きを滑らかにしておくと、脚の回転が速く、かつストライドが広がる」
 
・・・などですね。
 
スポーツ記事において、股関節が頻出するのはなぜでしょうか?
 
それは、股関節と関わっている筋肉の数が多く、しかもそれらの筋肉が身体動作において重要な役割を担っているからと考えられます。
 
股関節は22の筋肉と関連していて、その筋肉には
 
大腿四頭筋
ハムストリングス
大臀筋

 
などのアウターマッスルだけでなく、大腰筋腸骨筋といったインナーマッスルも含まれています。いずれもスポーツにおいては重視される筋肉です。
 

 
重要な筋肉が、これほど多数関わっている関節は股関節以外にありません。股関節が硬いと、これらの筋肉の動きが全て制限されることになります。