梅雨から夏にかけて「ひざが痛む」ということありませんか?
 
天候の影響を受けやすい関節リュウマチを患っていると、「痛み始めたのでそろそろ雨が降る」のがはっきりわかることも珍しくないようです。


 
このコンテンツでは梅雨時に膝が痛む原因とその対策をまとめています。

梅雨時に膝が痛む原因 自律神経が多忙過ぎに

梅雨時の膝痛は「変形性ひざ関節症」が原因であることも多く、半分以上がこのケースと言われています。
 
若い頃の運動不足などで筋肉が少なく、肥満気味の女性は注意が必要です。
 
そもそも、なぜ梅雨になると痛みが出るのでしょうか?
 
まず、私たちの体にある自律神経は体温調節などの働きのほかに「慢性的な体の痛みを感じにくくする」作用も持っています。
 
しかし梅雨時は湿度が高く熱がこもりやすいため、自律神経は体内の熱を逃がす作業で大忙しになります。
 
そのため痛みをコントロールする働きがおろそかになり、それまで抑えられていたひざ痛などを感じるようになるのです。

エアコンの除湿運転や脚の筋トレで対策を

それではこのひざ痛にはどのような対策をとればよいのでしょうか?
 
まずは部屋の湿度を下げるためにエアコンの除湿運転を使う方法があります。
 
その際参考になるのが、健康機器メーカー・テルモさんがネット上で提供している「テルモ健康天気予報」です。
 
このサイトには関節痛が発生しやすい気象条件を統計的に分析し、それを基に関節痛が「多い」「やや多い」「少ない」の3段階の予報を出しています。
 
1週間先までの予報のほか、痛み対策のワンポイントアドバイスもあります。
 

 
除湿のほか、大腿四頭筋(ひざのすぐ上の筋肉)を鍛えるのもひざ痛対策に効果的です。曲げたひざを伸ばすときに使う筋肉なので多少の負荷をかけてやってみましょう。
 
梅雨時は身体の水分が滞りがちになるので、利尿作用が高く肺の活動を活発にするハトムギがおすすめです。
 
東洋医学では関節痛を「寒」「湿」など原因や症状で四種類に分けています。ハトムギはその全てに有効に作用します。
 
ちなみにひざの寿命は65歳だそうです。
 
あまりに痛みがひどい場合は医療機関の診断を受けましょう。変形性ひざ関節症の場合「階段を下りるときにひざが痛むかどうか」が受診の目安になります。