歌手や俳優・女優といった職業の方がのどを保護するために加湿器を使っている、という話はよく聞きます。
また冬のカゼ予防に加湿している、という方も多いでしょう。
乾燥した季節には理にかなった健康法のように思えますが、「加湿は体に良くない」という主張もあるようです。
このコンテンツでは良くないとされる理由や、加湿器が体調不良の原因となり得る例を紹介します。
加湿するとなぜノドに良いのか
「湿度をキープしてノドを保護」とはよく聞く話ですが、そもそも乾燥がのどに良くないのはなぜでしょうか?
その答えの最も代表的なものは
「のどが乾燥しているとウイルスや細菌が感染しやすくなり、のどが炎症を起こしてしまうから」
ではないでしょうか。
のどの粘膜はウイルスや細菌を流し落とす働きがあり、のどを清潔に保つ働きがあります。
しかし乾燥して粘膜がパサパサした状態になるとウイルスなどが流れていかず、のどにそのまま定着し、感染してしまいます。
するとのどが炎症を起こし、声が出にくくなります。「風邪で声が出ない、声が変わる」のはまさにこの状態です。
歌手や役者さんの声が出なくなったら、仕事はできません。のどの乾燥は絶対NGなわけです。
のどに理想的な湿度は60%ほどといわれています。
加湿器を使わなくても、濡れたタオルを室内に置くといった対処でもずいぶん違います。
うがいも、のどに潤いを与えてくれます。のど粘膜に付いた雑菌類を洗い流すこともできるので一石二鳥です。
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加湿は良くない?西式健康法では
一般に、加湿は風邪予防に効果があると考えられていますが、それに異を唱える主張もあります。
それがこの本の中にありました。
この本は、Q&A形式なのでとてもわかりやすく、実に興味深く読めます。
加湿についても言及されています。一部を抜粋いたします。
A それが違うのですな。子どもは特に湿気を嫌います。
(中略)
やかんなどで沸騰させて湯気を立てるのは、本当は逆なのです。のどの痛みは軽くなっても、皮膚呼吸が衰えたら、体の中から毒素が出なくなります。
(112ページ)
いわゆる「常識」とは違う主張であり、多くの人が意外に感じるのではないでしょうか。
それでは管理人が加湿に対してどのように考えているかというと、それは下のコンテンツで紹介しています。
お時間があったらお読み下さい。
ちなみにこの本にはこうした内容が次々と出てくるため、興味をひいたページをチェックしている付箋だらけになってしまいます。
健康に興味のある方なら、ぜひ一読されることをおすすめします。
西式健康法については、他のコンテンツでも紹介しています。
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アレルギー性肺炎・加湿器肺 原因や症状 加湿に対する管理人の考えは
加湿器によって引き起こされる、「加湿器肺」というアレルギー性の肺炎があります。
加湿器の水タンクなどでカビや原虫が繁殖し、それが蒸気と共に部屋中にばら撒かれます。
この空気を吸い込むことで悪寒や発熱といった症状を引き起こすのが「加湿器肺」です。
水を入れ替え、タンクもこまめに洗浄していても、蒸気の吹き出し口にカビが生えている場合もあるので注意が必要です。
屋外では体調がいいのに、加湿器を使用している部屋の中ではカゼっぽくなるときは、加湿器肺である可能性があります。
加湿器は風邪やインフルエンザを予防する効果が高いのは間違いありません。
しかし個人的には、加湿器を使用するのは風邪やインフルエンザが流行している期間や、家族内でカゼがうつるのを防ぐ目的だけに限るべきではないかと考えています。
「冬になったら春までずっと暖房・加湿器を使う」というのはちょっと違う気がします。
乾燥した気候に体が対応できなくなりますし、紹介した加湿器肺だけでなく、部屋の中にカビなどが出やすくなるのではありませんか?
声を出すのが職業の人がノドを保護するために加湿器を稼動させるのは理解できますが、それ以外のケースでは、「ここぞ!」という時に限り使うのが良いのではないでしょうか。
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