食後に胸やけがしたり、口に酸っぱいものがこみ上げてくるなら、それは逆流性食道炎かもしれません。
胃の内容物や胃液が逆流し、食道粘膜が傷つき、ただれる症状です。
(このコンテンツは平成23年12月27日九州スポーツ新聞「ヘルス」欄を参考にしています)
逆流性食道炎の原因のひとつ「ピロリ菌がいないこと(←注目)」
逆流性食道炎は日本人には少ない病気だったのですが、最近は増加傾向にあります。
逆流性食道炎の原因としては、
■脂肪のとりすぎ
■運動不足
■体格向上
■アスピリンやNSAIDsを服用している
に加えて、
■ピロリ菌に感染していないこと
も挙げられます。
ピロリ菌は胃がんの原因になるとして、近年は悪者扱いされています。しかし、胃にピロリ菌がいないと、胃がんのリスクは減らせますが、逆流性食道炎は発生しやすくなってしまうのです。
逆流性食道炎は胃液が食道に逆流し、食道の胃粘膜を刺激する症状です。あちらを立てればこちらが立たず、というわけです。
ピロリ菌除去手術を受けるとおよそ10%の人が逆流性食道炎を発症するといわれています。
逆流性食道炎の症状や予防法 腺がん発症のリスクも
逆流性食道炎の症状としては胸やけやノドの痛み、物を飲み込む際に何かひっかかるような不快感があります。
逆流性食道炎を防ぐにはアルコールを控える、食後すぐ横にならない、暴飲暴食をしない、といったことが大事です。
ごくまれにですが、この逆流性食道炎が進行すると腺がんを引き起こすことがあります。
しかし腺がんにまで進行する確率は低いので、胃潰瘍の際にはピロリ菌除菌を勧められることが多いようです。
私はココアを飲む習慣があり、ピロリ菌は少ないと思います。
個人的には、ピロリ菌を減らす方がいい、と考えています。
逆流性食道炎は食事のコントロールで防げそうですし、いざ発症しても治療は容易だそうです。胃がんはそうはいきません。
「脂肪のとりすぎに気をつける」「適度に運動する」など、逆流性食道炎を防ぐ心がけは、そのまま生活習慣病の予防にもつながります。
すでに常識と言える内容なので、あとは実践するかどうかにかかっています。