タバコを吸っても「肺がんリスクは上がらない」「健康に悪いわけではない」との主張もありますが、管理人としてはやっぱり喫煙は良くないと考えています。
タバコが原因と考えられる症例は山ほどあるのに対し、「喫煙のおかげで体調が良い」という話は聞きません。
加えてタバコから出る煙は周囲の人にも悪い影響を与えます。まさに「百害あって一利なし」ではないでしょうか?
このコンテンツでは禁煙の助けになるニコチンパッチ・ニコチンガムについてまとめています。
ニコチン代替療法 ニコチンパッチとニコチンガム
禁煙は非常に難しく、チャレンジした人は必ずといえるほど一度は失敗を経験しているのではないでしょうか。
喫煙習慣は「ニコチン依存症」と診断され、禁煙が辛いのはニコチンが切れることによる禁断症状が起きるからです。
そこで、ニコチン摂取を完全に絶ってしまう禁煙ではなく、ニコチン代替療法では「体内に入るニコチンを少しずつ減らしていく」方法をとります。
それにより禁断症状が抑えられるのです。
現在行われているニコチン代替療法ではニコチンパッチとニコチンガムを使います。
ニコチンパッチの使い方 保険適用あり
ニコチンパッチは丸い形をした貼り薬で、毎日1枚ずつ貼ることで皮膚からニコチンを吸収します。
吸収されるニコチンの量を2ヶ月ほどかけて減らしていき、最終的にはニコチン無しでも生活できる状態を目指します。
ニコチンパッチは医師の処方が必要で、保険が適用されます。
ニコチンガムの使い方 噛み続けてはダメ 口内に接触させておく
ニコチンガムは処方を必要とせず、薬局で購入できます。
ニコチンの禁断症状を和らげるためガムですが、いわゆる普通の「ガム」とは違っていくつかの注意点があります。
まず、通常のガムとは違って噛み続けるものではありません。
むしろ噛まない時間の方が圧倒的に長いのです。使い方をまとめます。
この回数は目安であり、「噛み過ぎはいけない」ことは忘れてはいけません。
・噛んだガムは頬の内側と歯茎の間にいれて5~10分おく
・その後また5~10回噛む、をおよそ30分~60分繰り返したらガムを捨てる
・唾液がたくさん出てきたら、飲み込まずに吐き出す
ニコチンガムは噛むことが目的ではなく、口の中の粘膜にガムを接触させておくことが目的です。
ニコチンガムを使えない人 この症状が出たら使用を中止
次のような人はニコチンガムは使用できません。
・非喫煙者(当り前ですが・・・)
・妊娠している人
・授乳中の人
・心臓病を患っている人
・他のニコチン製剤を使用している人
・うつ病の人
ニコチンガムを噛むとピリピリした刺激を口に感じます。
この刺激はガムの特徴なので問題ないのですが、次のような症状が表れた場合は一旦使用を中止し、医師や薬剤師に相談しましょう。
・のどの痛み 口内炎
・吐き気 胸やけ 腹部の不快感
・頭痛 めまい
・動悸 胸部の不快感
・発疹 肌のかゆみ
08年5月には、ファイザー社が開発した禁煙薬バレニクリンが日本でも発売されます。バレニクリンは日本では初の飲む禁煙薬で、ニコチンは含んでいません。
脳内のニコチン受容体に作用して禁煙の辛さを軽減する作用があります。海外での禁煙成功率は65%に上っており、かなり高い効果が期待できます。
最近は公共の場所での禁煙が徹底されるようになってきました。
禁煙の道のりは厳しいですが、成功させれば大きい見返りがあります。