08年2月13日に肺炎で亡くなった市川崑監督(享年92)は大変なヘビースモーカーでした。

1日3箱は吸っていて、メガネのレンズがヤニで汚れるほどでした。そのため、1日3回もレンズを洗っていました。
 
しかし5~6年前に吉永小百合さんからタバコはやめた方がいい、と言われてからは禁煙を始めたそうです。


また市川監督は偏食が激しく、「肉しか食べない」という噂も流れました。
 
あまりの偏食なために俳優の石坂浩二さんが監督にそれとなく注意したところ「この年になって食生活なんてそうは変えられないよ」と言ったそうです。
 

 
06年に「犬神家の一族」を撮った時90歳(!)でしたが、すでに次の作品の構想もあり、制作意欲に満ちていました。
 
「犬神家」の舞台あいさつでは「次はもっとすごい映画を作る」と語っていました。映画制作を続けるためか、晩年は健康に非常に気をつけていたそうです。
 
う~ん、率直な感想を言わせてもらうと、「監督がもう少し早くから健康に気をつけるようになっていたらなぁ」という感じです。
 
偏食でそれだけのヘビースモーカーだったことを考えると、90歳でなお映画製作できるほどの壮健を保ったことがすごいのかもしれませんが。
 
金田一耕助シリーズなどは私もかなり熱中して見ましたし、晩年も創作意欲が衰えていなかったそうなので、もっと作品を発表されていたら、と何とも残念なものです。