前のページでは、低体温の人が増えたのは、現代人が昔と比べて体を動かさなくなったからではないか?と考えてみました。

このへんの事情について、先程の安保教授のサイトでは次のように紹介されています。

食事なども大切なのですが、第一の原因はからだを使わないからでしょう。人間は動物の端くれですから、からだを使わないことには体調不良が来て病気になってしまうのです。
 
現代人の欠落したこと、それはからだを鍛えるということです。筋肉と骨格は同じ間葉系の組織として、同時に血流と丈夫さが維持されています。
 
からだを鍛えることは血行を良くし、歩くのが速くなり、きびきびした動作で生きることになるでしょう。逆に、筋力が足りない人は疲れ易く体調不良に苦しみます。
 
(中略)
 
からだを鍛えるためには、毎日の体操が大切ですが、それに加えて、腕立て伏せやスクワットをやって筋力を付けるといいでしょう。
 
体操以外に筋力を増強するのは床の雑巾がけがいいです。ガラス拭きもいいと思います。風呂そうじもいいです。
 

現代は確かに便利になりました。しかし便利になったおかげで体調を崩すのは、結局「不便」だとも言えるはずです。
 
暖房など、身体を冷やさないための環境は昔より間違いなく発達しているのに(発達しているから?)、低体温が増えているのは、自ら熱を生み出す機能が衰えているからなのです。
 
冒頭で紹介した「身体を温める健康法は、およそ反論が無い」件に関しては特に反対意見などは頂きませんでした。おおむね読者さんの同意を得られたようです。
 

 
それならば、時には「便利」を忘れ、身体を動かして筋肉を増やすことの必要性も多くの人に理解されるのではないでしょうか。
 
「冷えで体調を崩すことが多い」「体温が低めだなぁ」といった自覚があるなら、意識して筋肉を使ってはいかがでしょうか。