私が以前仕事上付き合いのあった、某メーカー営業担当の方の話です。
 
その方は06年に入ってから二ヶ月間、猛烈に低炭水化物ダイエットを行い、減量に大成功しました。
 
体重が何キロ減ったかとは聞かなかったのですが、体のサイズがとにかく減ったそうです。

ウエストはベルトの穴は2つ分細くなり、なおズボンがぶかぶかでした(それ以上ベルトが締められない)。
 
それまではお腹周りの肉が「つかめる」ほどあったのに、ダイエット後は「つまめる」程度にまで脂肪分が減っています。まるまるしていた顔もすっきり、リバウンドも無し、と本人も大満足です。
 
 
やり方は徹底していて、買い物をするときは食品成分表示を見て、炭水化物を含んでいるものは一切摂らず、毎日炭水化物ゼロの食事を続けたそうです。(個人的には、ちょっとやりすぎじゃないかなと感じましたが)
 
しかしそれ以外の栄養素は(脂肪分も含めて)制限することなく摂取していたようです。お酒も飲んでいました。それもかなりの量を。
 
 
たんぱく源としては魚をメインにしていました。
 
刺し身や焼魚と共に、魚類の缶詰を頻繁に利用していたようです。缶詰だとツナやイワシ、カニなど種類が豊富で手軽なのが良かったのだとか。
 
私も低炭水化物ダイエットらしきことをやってみましたけど、かなりツライものがありました。(´Д`)
 
お米好きの私は、とにかく白ご飯を食べたくてたまらなくなるんですよ。
 
「このまま続けていたら、ご飯食べたいストレスで猛烈に食べることになり、絶対リバウンドする」と考え、結局低炭水化物ダイエットは続きませんでした。
 
以後、同ダイエットはやっていません。
 
「炭水化物抜き」を実践した人から話を聞くと、概ね良いダイエット成果を得られているようです。
 
しかしあまりに極端なやり方を習慣にしてしまうと、下記事で紹介しているような弊害も起きるようです。
 
健康トピックではよく強調される「ほどほどにやる」がここでも大事ではないでしょうか。

低炭水化物ダイエットの欠点

05年4月に放映された「恐怖の食卓」という番組で、低炭水化物ダイエットを実践している島崎和歌子さんが出演していました。
 
その番組での低炭水化物ダイエットに対する評価は、「日本人はやるべきではない」というものでした。
 
その根拠は「低炭水化物ダイエットはアメリカから伝わったものであり日本人の体質には合わない」というものです。
 
 
このダイエットでは炭水化物をとらない分、必然的に肉の摂取量が増えます。結果として腸の長い日本人(欧米人平均4m、日本人7m)の内臓に負担をかけるというわけです。
 
日本人の腸は肉の消化にむいていないため最終的には停滞腸を引き起こし、便が腐敗、大腸がんをも発症する可能性があるということでした。
 
 
低炭水化物の食事を続けていると5年後には停滞腸のほかに体臭、口臭、糖尿病まで発症すると島崎さんは指摘されていました。
 
低炭水化物ダイエットでは、確かに肉を食べる機会は増えますが、同時に魚を食べることも多くなるので、それほど深刻な事態になることは少ないのではないでしょうか。
 
しかし、一時期大流行した低炭水化物ダイエットのデメリットが近年さかんに指摘されています。
 
「炭水化物を全く食べない」といった極端な食生活を習慣にするのは、さすがに体に良くないようです。
 
炭水化物も肉も魚も、ほどほどに食べて、過剰カロリーをとらない食生活というのが一番安定するのではないでしょうか。