クローン病について 症状や原因と考えられているもの 対症療法は

クローン病は口から肛門までの消化管に炎症や潰瘍がくり返しできる病気です。
 
小腸の末端部に発症するケースが最も多いとされています。
 
第34代アメリカ大統領のアイゼンハワー氏が1964年に発症したことで知られています。
 

病名はこの病気を最初に報告したブリル・B・クローン氏に由来します。
 
 
日本の患者数は欧米の10分の1程度といわれていますが、日本の患者数は毎年約1500人ずつ増え続けており、平成16年度には2万3000人に達しています。
 
 
発症年齢は10代後半から20代が最も多く、男女比では2:1で男性が多くなっています。

原因や症状・治療法は

はっきりとした原因はわかっていませんが、仮説としては細菌やウイルスの感染、遺伝、食事中の成分が消化管粘膜に異常をひきおこすなどが考えられています。
 
食生活で動物性タンパク質や脂肪を多く摂取すると発症しやすいとの説もあります。
 
 
症状にはいろいろあり、よく見られるのは次の三つです。
 
・下痢
腸管の吸収能力が低下し、病変部からの漏出液が増えて下痢になります。
 
・腹痛
初期の症状では比較的経い腹痛ですが、症状が進行すると腸管が細くなってくるため食物の通過障害が起きやすくなります。
 
こうなると食後の腹痛が強くなることがあります。
 
・体重の減少
上記のように腸の吸収能力が低下したり、下痢を起こすことによる栄養の喪失で体重の低下が起きます。
 
症状が進行すると、腸管同士が穴の部分でつながる、あるいは腸管や肛門におできができるようになります。
 
その他皮膚炎、貧血、関節炎、虹彩炎を発症するケースもあります。
 
 
07年5月現在、クローン病を完治させる治療法は見つかっていません。
 
栄養療法、薬物療法による、緩解状態(炎症などの症状が抑えられている状態)の維持が中心です。
 
 
栄養療法では食物中の炎症を悪化させる成分を取り除き、腸管を刺激しないようにします。脂肪量を調整した栄養剤の摂取や点滴を用います。
 
 
薬物療法では免疫抑制剤、5-ASA製剤、副腎皮質ステロイドを用いて炎症を抑えます。
 
上記二つの療法でコントロールできない場合は手術が行われます。
 


クローン病・潰瘍性大腸炎と診断されたらまっ先に読む本―炎症性腸疾患の革命的治療
クローン病・潰瘍性大腸炎の安心ごはん―「おいしく食べたい!」をかなえる (食事療法はじめの一歩シリーズ)

コメントを残す