健康情報に興味のある方なら、「サプリは体に良くない」という主旨の記事を一度は目にした経験があるのではないでしょうか。
 
確かにサプリは「不自然な栄養源」と言えるので、場合によっては過剰な栄養供給源になりうることがあります。
 
このコンテンツではそんな記事を二つ紹介します。

まずはこちら。
 
サプリメントの摂取は大半の人で不要、逆効果も
afpbb.com/article/life-culture/health/2834166/7907095
 
ポイントをまとめます。

■調査対象は米アイオワ州の女性 3万8772人、平均年齢62歳
 
■サプリを使用している人は・・・
・健康的なライフスタイルを示す指標が高い
・使用していない人よりも非喫煙者が多く、低脂肪食の割合が高い また、運動量も多い
 
■しかし、サプリを使用している人の死亡リスクが使用しない人より高いケースも多くあった
・鉄分のサプリは死亡リスクの上昇が大きかった
・一方で、カルシウムのサプリは一貫して死亡リスクを低下させていた
 
■今回の結果から、調査チームは次のようにコメントしている
「ビタミンとミネラルのサプリは、少なくとも栄養状態が良い人には予防措置としてすすめられない」
「年配女性、そして恐らくは年配男性にも有益と見られる唯一のサプリは、ビタミンD3」

 
似たような報告をもうひとつ。
 
こちらの研究はフィンランド、ノルウェー、アメリカ、韓国で行われました。
 
結論としては、「ビタミン錠剤を飲むと早死にする」という、なかなか強烈なものです。
 
衝撃の事実が判明…サプリは「百害あって一利なし」だった
news.nicovideo.jp/watch/nw128341
 
55~69歳の女性38722人を対象に、18年間もの長期間にわたって調査した結果、次のサプリメントは早死にのリスクを高めることがわかりました。
 
カッコ内はリスクが高まる割合です。
 
・総合ビタミン剤(2.4%)
・葉酸(5.9%)
・鉄(3.9%)
・マグネシウム(3.6%)
・銅(18%)

 
この研究ではリスクが高まる原因は分かっていませんが、人間が本来持つ自然防衛システムに何らかの形で干渉するからではないか、と考えられています。
 
総合ビタミン剤は私も時々利用しています。
 
「特定のビタミンではなく、バランスよくとれば良いのでは?」という根拠で摂取していたのですが、必ずしも正解ではないかもしれません。
 
サプリによっては健康維持を助けているようですが、一部のサプリはNGとされていますね。
 
これをどう判断するかはとても難しく、個人の体質や生活習慣の違いを考えると、答えを出すのは無理という気もします。
 
しばらく飲んでみて、明らかに体調が良くなった実感のあるサプリ(私にとってはスピルリナがそれにあたります)であれば継続する。
 
対して特に実感が得られないものは飲むのをやめる、など、各自で有用性を判断して取捨選択するのがもっとも現実的ではないでしょぅか。
 
「サプリは使わない」という選択肢も、もちろんアリです。