健康情報に興味のある方なら、「サプリは体に良くない」という主旨の記事を目にしたことがあるのではないでしょうか。
確かにサプリは「不自然な栄養源」と言えるので、場合によっては過剰な栄養供給源になりえます。
このコンテンツではそんな記事を二つ紹介します。
米国の調査 死亡リスクを上げるサプリ・下げるサプリ
まずはこちら。
サプリメントの摂取は大半の人で不要、逆効果も
afpbb.com/article/life-culture/health/2834166/7907095
ポイントをまとめます。
■サプリを使用している人は・・・
・健康的なライフスタイルを示す指標が高い
・使用していない人よりも非喫煙者が多く、低脂肪食の割合が高い また、運動量も多い
■しかし、サプリを使用している人の死亡リスクが使用しない人より高いケースも多くあった
・鉄分のサプリは死亡リスクの上昇が大きかった
・一方で、カルシウムのサプリは一貫して死亡リスクを低下させていた
■今回の結果から、調査チームは次のようにコメントしている
「ビタミンとミネラルのサプリは、少なくとも栄養状態が良い人には予防措置としてすすめられない」
「年配女性、そして恐らくは年配男性にも有益と見られる唯一のサプリは、ビタミンD3」
早死にリスクを高めるサプリ 4ヵ国の研究
似たような報告をもうひとつ。
こちらの研究はフィンランド、ノルウェー、アメリカ、韓国で行われました。
結論としては、「早死にリスクを上げる可能性がある」という、なかなか強烈なものです。
衝撃の事実が判明…サプリは「百害あって一利なし」だった
news.nicovideo.jp/watch/nw128341
55~69歳の女性38722人を対象に、18年間もの長期間にわたって調査した結果、次のサプリメントは早死にのリスクを高めることがわかりました。
カッコ内はリスクが高まる割合です。
・総合ビタミン剤(2.4%)
・葉酸(5.9%)
・鉄(3.9%)
・マグネシウム(3.6%)
・銅(18%)
この研究ではリスクが高まる原因は分かっていませんが、人間が本来持つ自然防衛システムに何らかの形で干渉するからではないか、と考えられています。
総合ビタミン剤は私も時々利用しています。
「特定のビタミンではなく、バランスよくとれば良いのでは?」という根拠で摂取していたのですが、必ずしも正解ではないかもしれません。
これをどう判断するかはとても難しく、個人の体質や生活習慣の違いを考えると、答えを出すのは無理という気もします。
しばらく飲んでみて、明らかに体調が良くなった実感のあるサプリ(私にとってはスピルリナがそれにあたります)であれば継続する。
対して特に実感が得られないものは飲むのをやめる、など、各自で有用性を判断して取捨選択するのがもっとも現実的ではないでしょぅか。
「サプリは使わない」という選択肢も、もちろんアリです。