日本酒には様々な栄養素が含まれています。

その中にはがんのリスクを下げてくれる成分もあるようです。

日本酒はがんリスクを軽減する

日本酒が持つ成分には、がんの死亡率やがん発生のリスクを軽減するという報告があります。
 
05年までの10年間の肝硬変による標準化死亡比を都道府県別に調べた結果、日本酒を飲んでいる人は、肝硬変や肝がんによる死亡の危険が少ないことがわかりました。
 

 
別の研究では、日本酒の成分そのままのサンプルと、5段階の濃さの濃縮サンプルを用いた調査も行われています。
 
膀胱がん、前立腺がん、子宮頸がんを培養した細胞のプレートにそれぞれのサンプルをいれ、24時間後に細胞の変化を調べました。
 
すると、いずれのサンプルもがん細胞の増殖を抑制する細胞毒性作用が確認されました。

日本酒の多様な成分

日本酒は多種多様な成分を含んでいます。
 
アルコールのほか、有機酸、糖分、アミノ酸、ビタミンなど100種類以上の微量成分が含まれています。
 
これらの微量成分により、がん抑制だけでなく日本酒は狭心症、心筋梗塞といった心臓疾患、脳卒中、糖尿病、高血圧、肝臓病などを抑制する効果が期待できます。
 
これほど多くの微量成分はウイスキーやブランデー、焼酎といったお酒には含まれていません。
 
糖尿病や高血圧といった生活習慣病の改善に役立つのは、日本酒は善玉コレステロールを増やす効果があるからです。
 
さらには骨粗しょう症、アトピー性皮膚炎の予防効果も研究結果から確認されています。
 
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日本酒のアミノ酸・アルギニンの効果

日本酒に多く含まれるアミノ酸の一つアルギニンは、脳下垂体に働きかけて成長ホルモンを分泌させ、免疫機能の向上や肝機能増強、脂肪燃焼を促進します。
 
またアルギニンはコラーゲンの主な原料となり肌の再生にも役立ちます。
 
日本酒はアミノ酸の含有量が非常に多く、赤ワインの7倍、ビールの2.6倍含まれています。
 
アミノ酸はが身体を造るのに欠かせない成分であることは言うまでもありません。アミノ酸を十分摂取していればお肌の調子を整えられます。
 
東北の米所(と同時に日本酒の名産地)に美人が多いのもこういった理由があるからでしょう。
 

 
日本酒はアミノ酸のほかにも有機酸やビタミンなどの微量成分を100種類以上も含んでおり、いろんな健康効果が期待できます。
 
これだけ多種多様な成分を含んでいるお酒は世界を見ても珍しく、日本酒の特徴のひとつといえます。
 
日本酒を飲むことにより抑制効果が期待できるとする病気も多数挙げられていますが、飲みすぎてしまっては何の意味もありません。
 
「健康にいいから飲む」にも限度があります。日本酒は一日ニ合程度が適量といわれています。