2015年の10月に発表されたこの件は、世界的にインパクトが大きかったようです。
 
加工肉に発がん性あるとWHO
www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-34645057

WHOが、ベーコン、ハム、ソーセージなどの加工肉を、がん発症リスク要因の最上位カテゴリに分類したのです。
 
これは、タバコやアスベストなどと同じレベルです。
 
加工肉を1日50g以上食べると、大腸がんになるリスクが18%上がるのだとか。
 
試験管を見つめる女性
 
日本でも報じられましたが、リスクを上げる原因については、私が見た限りあまり言及されていなかったようです。
 
この主な原因は、加工肉に添加されている亜硝酸塩です。
 
亜硝酸塩と、肉の中にある鉄分が合わさると、酸化物質が発生し、それががんリスクを高めるのだそうです。(これはアメリカABCニュースの解説です)
 
ちょっと調べてみたら、亜硝酸塩はボツリヌス菌の繁殖を抑え、肉の発色を良くするんですね。ハムやソーセージの製造では伝統的に使われてきたようですが、がん発症の観点からは悪者になっています。
 
またWHOは、赤肉にも警鐘を鳴らしています。
 
毎日100グラム以上食べ続けると発がんリスクが17%上がる、としています。(ちなみに料理法にも言及しており、直火で焼かず、オーブンで焼くよう勧めています)
 
「赤肉」とは牛や豚、羊などの肉を指し、脂肪分の少ない「赤身の肉」ではありません。
 
このニュースは世界的に関心が高いのか、BSで見たワールドニュースでは、フランス、ドイツ、アメリカ(あと確かイギリスも)で報道されていました。
 
ベーコンやソーセージの消費量は、日本よりも間違いなく多いですからね。
 
何でも、アメリカのサンドイッチには平均して120gの加工肉が使われているそうです。
 
さっそくこんな↓反応が。
 
「ベーコンのない人生なんて意味あるのか」 「発がんリスク」発表受け、世界中から悲鳴
www.j-cast.com/2015/10/29249303.html
 
それでは、日本はどうかというと、
 
「日本人は影響小さい」=赤肉・加工肉の発がん性─国立センター
headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151029-00000161-jij-soci
 
上の記事から引用致します↓

国立がん研究センターは(中略)「日本人の平均的な摂取の範囲であれば影響はないか、あっても小さい」との
見解を公表した。
 
(2013年の)国民健康・栄養調査によると、日本人の摂取量は1日当たり赤肉50グラム、加工肉13グラムで、同センターは「世界的にみて最も摂取量の低い国の一つ」と説明。
 
「赤肉は健康維持にとって有用な成分もたくさん含んでいる。(IARCの)今回の評価を受けて極端に量を制限する必要はない」としている。 

日本では食材のバリエーションが豊富で、加工肉を毎日継続して食べる家庭は少数派だと思いますが、一応頭に入れておいて下さい。
 
ハム
 
ベーコンもハムも美味しいので好きですが、私もたまに食べる程度です。
 
食べるのを習慣としなければ、それほど気にしなくてもよいのではないでしょうか?
 
参考リンクを紹介しておきます。
 
加工肉に発がん性、WHOが発表 1日どれくらいなら食べていいの?
www.huffingtonpost.jp/2015/10/26/processed-meats-cancer-risc_n_8395354.html
 
加工肉「発がん性ある」 WHO、過剰摂取に警告
www.nikkei.com/article/DGXLASGM26H8S_W5A021C1FF8000/