スポーツの接触プレーなどによるケガで、歯が抜けてしまった時どうしますか?
 
そう頻繁に起きるものではありませんが、いざという時のために、歯を残すためのポイントを紹介します。

歯が脱落してしまった場合、最も注意すべきなのは
 
■歯を乾燥させないこと
 
です。
 
歯科を受診して歯を再稙する際には、歯根に残っている歯根膜が復元治療後の状態を左右します。
 
歯根膜が生きていれば、治療により歯の機能が元通り回復する可能性が高くなるのです。
 
 
歯根膜は、乾燥すると30分ほどで死亡してしまいます。歯根を保護するには、液体に浸けて保存するのがベストなのです。
 
どのような液体かというと、最も手軽なのは
 
■牛乳
 
です。
 
牛乳は無害で、浸透圧などの性質が生理食塩水に一番近いのです。ただし、牛乳アレルギーのある人には向いていません。
 
水道水はダメです。水道水に長時間漬けると歯根膜が死んでしまいます。
 
牛乳も無い場合は、
 
■ハンカチやティッシュペーパーを唾液で濡らし、抜けた歯を包む
■不完全でも、抜けた部分に歯を戻す
■歯を口の中で保存する(飲み込まないように注意)

 
といった方法もあります。
 
歯が汚れている場合は、30秒以内なら水道水で洗ってもOKです。水で流し、歯根部を触ってはダメです。
 
どの方法で保存しても、30分以内に歯科を受診するのが理想的です。