サッカーの小野伸二選手は長年「ネズミ」に悩まされています。
(この記事は2008年に作成しました)

といっても、もちろん動物のネズミではなく、スポーツ選手が悩まされることの多い「遊離軟骨」を指す「ネズミ」です。
 
「遊離軟骨」、つまり軟骨がはがれたものをネズミといい、このネズミが関節内を動き回ると痛みが生じ、プレーに支障をきたします。





野球のピッチャーのヒジによく発症します。
 
遊離軟骨はスポーツ選手だけでなく、子供や青年期の若者のヒジやヒザに発生することもあります。
 
発症しても、現在では内視鏡手術などの技術が発達しており、簡単に除去できます。しかもネズミは一度除去すれば再発は少ないとされています。
 

 
ところが小野選手のネズミは何度除去しても発生しています。99年、左足首にネズミが発症し、00年に除去手術を受けました。
 
しかし01年にオランダのフェイエノールトに移籍してからもネズミの痛みは続き、その後06年、07年と連続でネズミ除去手術を受けています。
 
小野選手にネズミが多発するのは、体質や独自のプレースタイルが原因になっていると言われています。
 
小野選手自身はネズミについて「ずっとつきあっていく」という発言をしています。