2008年にOECDが主要30ヶ国における15歳以上の肥満率を発表しました。
 
その結果、BMI 指数が30以上で「肥満」と判定される人口の割合が一番多いのはアメリカで、32.2%の人が肥満と診断されました。
 
日本は3.2%で、調査国中最も少なくなっています。

ちなみに07年時点で日本人の平均寿命は男性が79.19歳、女性が85.99歳で世界一でした。
 
こうした結果を反映してか、アメリカでは日本食の人気が高まっています。
 
アメリカでは毎年約8.5%の割合で日本食レストランが増加していて、料理雑誌で高評価をつけられる和食の店もあります。
 
ただしネット上では、「和食はヘルシーだから大量に食べてもOKだ」なんて冗談が本気かわからない話を目にします。(´Д`)
 
人の話やネットでの情報などからはアメリカの食事は「とにかく量が多く、お菓子やジュース類は甘すぎる」というイメージを受けます。
 
肥満対策のサプリメントやダイエット商品などが盛んに販売されているようですが、とりあえずは国を挙げて「食べる量(特に炭水化物?)を減らしましょう!」という気運を高めるのが一番の近道だと思うのですが。
 
このサイトでも以前とりあげたことがあるように、アメリカはガン対策に国を挙げて取り組んでいます。その結果、がんの発症率は減少傾向が続いています。
 
しかし肥満に関しては、このOECDの調査結果を見る限り対策は進んでいないようです。
 
がんの死亡者数は減少しているのでしょうが、肥満を原因とする病気の患者数はおそらく減っていないでしょう。
 
流通させる食品の量に規制をかけたりするのは、業界の猛反発をくらうのでムリなのでしょうか。結局はやっぱり個人の意識が大事、ということになりそうです。

オーストラリアは肥満になる人が多すぎて・・・

2009年のある日、ラジオを聞いていたらオーストラリアの肥満事情をとりあげていました。
 
何でもオーストラリアはアメリカ以上の肥満大国になってしまったのだそうです。
 
オーストラリアの国家的な問題として、水不足と並んで肥満が挙げられています。大人のみならず子供の肥満も進んでいます。
 
そんなオーストラリアで、ある日用品の規格が変更される動きがあるそうです。
 
それは・・・
 
便器の強度
 
です。
 
オーストラリアでは45~65歳男性の7割、女性の6割がBMI指数で肥満判定が出ています。
 
体重の重い人が増えているため、便器への負荷も増大しているのです。便器の強度規格を上げないと破損のリスクも上がってしまうわけですね。
 
私が大学生だった頃、米国人の英語の先生(女性)が
 
「日本では、極端に太った人がいない。みんなやせている」
 
といつも驚いていました。
 
テレビで時々見ますけど、アメリカでは一般の人でも体重が200kgを超えるような人がいますよね。
 
映画やドラマなどを見ていても、「うわー、太ってるなぁ」と感じる人の割合は日本よりも確かに多いようです。
 
 
今回紹介しているのはオーストラリアの話ですが、先のBMI 指数を見ると、状況はおそらくアメリカとあまり変わらない(むしろ悪い?)のではないでしょうか。
 
こうした国と日本の違いは、食習慣にあると考えてまず間違いないでしょう。
 
いわゆる「日本食」を食べるのであれば、普通に生活していても極端に太ることはそうそうありません。
 
「アメリカは日本食ブーム」と聞くようになって久しい一方、「オーストラリアで日本食が流行っている」とはあまり聞きません(私の個人的な印象ですが)。
 
オーストラリアと比べてアメリカの肥満度が低くなったのも、もしかしたらこうしたことが理由なのかもしれません。