女性普通足の血管が浮き出たり、足が腫れて太くなるなら下肢静脈瘤が疑われます。

下肢静脈瘤では足がだるい、疲れやすい、硬くなる、色素が沈着するといった症状を伴う場合もあります。

下肢静脈瘤の症状 対策ストッキングでは治せない

女性普通下肢静脈瘤は妊娠や出産、長時間の立ち仕事などをきっかけにして、男性より5倍ほど多く女性に発症します。
 
静脈には血液の逆流を防ぐための静脈弁がついていますが、この弁の働きが悪くなると血液が逆流します。
 
すると血液が滞留するようになり、コブ状の下肢静脈瘤を作るのです。血液が心臓に戻って行かず、留まっている状態になります。
 
その他にも、

・脚の傷や虫刺されなどがなかなか治らない
・脚が疲れやすい、むくむ、だるい、鈍痛がある
・脚の皮膚が変色している
 

 
といった症状が見られます。
 
また下肢静脈瘤があるとエコノミークラス症候群を発症しやすくなります。飛行機などに長時間乗るときは注意が必要です。
 
市販されている静脈瘤対策のストッキングは脚を軽く締め付けて圧迫する作用があるので、静脈瘤の症状を軽くします。
 
ただしこれはあくまで症状の進行を遅らせるだけで、治癒させる効果はありません。




下肢静脈瘤になりやすい人と治療法 手術費用は

下肢静脈瘤は次のような人に多いことがわかっています。
 
・立ち仕事が多い
・年配である
・血縁者が静脈瘤を発症している
・運動不足
・女性
・妊娠・出産を経験している

 
下肢静脈瘤が命にかかわることはありませんが、自然治癒することは無く、ほうっておくとゆっくりながらも病状は進行します。
 
静脈瘤が発生したら、その血管は本来の機能をすでに失っています。
 
見た目に目立って気になる場合など、根治させたいなら静脈の除去手術が必要になります。
 

 
「静脈を除去する」というと不安になりますが、脚には静脈が何本もあるので血液循環に支障は出ません。
 
手術費用は3割負担で10万円前後(片脚の場合)です。手術法は確立していて安全性は高く、後遺症などの心配もありません。
 
症状が軽い場合は日帰り手術も可能です。長くとも五日間ほどの入院で済みます。早めに対処すると治癒も早くなります。