すべり症には先天性と後天性があります。
先天性は生まれつき椎体や椎弓の形が変形していて、重度のすべり症を発症することがあり注意が必要です。
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すべり症の原因 疲労骨折と加齢 成長期と中高年で違い
「すべり」と聞くと、関節が水平にずれるイメージがあり、それは症状の理解として正しいのですが、後天性の場合は疲労骨折が起きるのが原因です。
体がまだ成長過程にある段階でストレス(激しいスポーツ活動など)が腰部に長期間繰り返し加えられると、椎間関節突起が疲労骨折を起こすことがあるのです。
その骨折が放置されると椎体(椎骨の円柱部分)がずれる「分離すべり症」になります。
成人の場合、疲労骨折がなくても加齢によって椎骨の組織が不安定になり、椎体のずれが生じると「変性すべり症」になります。
負荷の大きい労働や長時間立ち続ける、座り続けるなどの動作による発症が多くなります。
ほとんどは第3~5腰椎に発生し、治療ではコルセット等による長期の腰部固定が行われます。
薬物療法では消炎薬および鎮痛薬、筋弛緩薬を用います。
すべり症が悪化すると、膀胱障害や直腸の障害を起こす可能性があり、場合によっては手術が必要になります。
そのため、治療中は定期的に患部をチェックしなくてはいけません。
近年はいずれの技術が進歩しているため、手術中の患者の負担や術後の安静期間も以前に比べると格段に短くなっています。
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