前ページ「呼吸のポイント お腹・身体の動き 完全呼吸とは」に続き、呼吸のポイント・コツを挙げます。
 
このシリーズは今回でおしまいです。

それほど難しくない動作なので、実践してみて下さい。精神をリラックスさせる効果は高いですよ!

呼吸をする際のイメージ「足の裏で呼吸」

西野流呼吸法では、「足の裏で呼吸する」イメージで一連の動作を行います。
 
つまり息を吸う時には、大木が根から水分を吸い上げるように、足の裏からエネルギーを吸い上げるイメージを持ち、そのエネルギーを全身に巡らせるつもりで動作します。
 
そして吐くときには足の裏から大地に向けて吐き出す、とイメージするわけです。
 

 
この「自分の足を植物の根と考え、大地からエネルギーを吸い上げる」イメージは、ヨガの本でも何度か目にしました。二つのイメージ法を紹介します。

自分の胴体を水の入る容器とイメージする

息を吸う時に、身体の中に水を注ぎ込む様子を想像する。水が身体の下のほうからたまっていく。
 
息を吐くときは、ためた水が吸い上げられるイメージを思い浮かべる。
 
イメージをもうひとつ。

太陽の光に照らされるイメージ

呼吸の際にこんな場面をイメージしてください。

水平線の向こうから上がってくる、輝く朝日の光が、一呼吸ごとにあなたの全身を照らしていく。
 
頭、顔、両肩、と上から順に光に照らされていく。
 
やがてつま先まで照らされたとき、その光は全身に満ちてからだの隅々まで、そして細胞のひとつひとつまでいきわたる。全身に太陽の暖かい、愛と癒しの光が満ちている。
 

これらのイメージは、一見意味がなさそうですが、呼吸法の「効果を意識する」ために重要です。
 
筋トレでは、鍛えている筋肉を意識することが重要です。しかし呼吸法では、動作にいまひとつつかみどころがありません。
 
自分のやっていることをより具体的にするためにイメージが大事なのです。

呼吸をするときの姿勢

これまで呼吸のポイントをまとめてきましたが、これらを実践するときの姿勢はどのようなものがいいのでしょうか?
 
姿勢について詳しく書いた資料は案外少なかったので、ここに挙げておきます。
 
いわゆる「猫背」が良くないのはいうまでもありません。胸の空間が狭まり、横隔膜の動きが抑制されるため、呼吸が浅くなるからです。
 
それでは「気をつけ」のような、背筋をしゃんと伸ばした姿勢が良いのでしょうか?
 

実はこれもよくありません。背筋を伸ばし胸を張った姿勢は、ある種の緊張感と硬さがあり、これまた横隔膜の動きを制限してしまいます。
 
では何がいいのかというと、最も楽に呼吸でき、横隔膜の動きを制限しない姿勢です。
 
この説明でも少々わかりにくい感がありますが、要は「力は抜けていて、かつ背骨はスッとまっすぐになった姿勢」です。
 
「頭のてっぺんから糸でつるされている意識で」あるいは「頭の上に皿を置いて、それが落ちないように」というイメージで立ちましょう。「きれいな立ち姿」も同じようなイメージですよね。
 
座って呼吸法を行う場合、特に背骨や腰が曲がりやすくなるので注意が必要です。
 
以上、ごく簡単にですが呼吸のポイントをまとめてみました。さらに詳しくは、多数出版されていると呼吸法の本などを参照してください。
 
良い呼吸を習慣にすれば、健康維持に貢献してくれます。
 
(呼吸のポイント 終わり)

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