少し前に、「朝カレー」という言葉が流行りました。
 
朝からカレー?という意見もあったようですが、イチロー選手も朝からカレーを食べているとかで、認知が広がりました。(ちなみに私は朝からカレーで何の問題もありません)
 
カレーに多く含まれているスパイス類には、エネルギーの消費量を増やしてくれる効果があります。

ダイエットを意識しているなら、朝イチでカレーを食べ、代謝量を上げてから一日を始めるのは理にかなっているのです。
 
 
朝食の料理に3グラムのスパイス(チリやマスタードなど)を加えることで起床後のエネルギー消費量が25%増えた、という調査結果があります。(ソースを調べたのですが分かりませんでした)
 
また、日本大学医学部の平柳要准教授は08年にショウガについて研究を行っています。
 
平林准教授は、サンドイッチの調味料にショウガ20g相当の抽出エキスを加えたものを食べた人と、エキスを加えていないサンドイッチを食べた人を比較しました。
 
その結果、ショウガエキス入りを食べた人はそうでない人よりもエネルギー消費量が食後3時間にわたって約10%高まったのです。
 
これはつまり、別コンテンツで紹介している「朝から白湯を飲む」のと同じように、身体の代謝量を上げることに他なりません。
 
エネルギー消費量が増えるということは、当然ダイエット効果も期待できます。
 
ちなみに、高齢者が食事の際にコショウのにおいをかぐと、のどの反射能力が改善して誤嚥(食べ物が食道でなく気道に入る)を予防する効果が得られるのだそうです。2006年に東北大学大学院が調査しています。

あらゆる料理にターメリック(ウコン)などスパイスをかけてみる

このサイトでは、「ターメリック(ウコン)は身体に良い」旨を何度かお知らせしています。
ターメリック(ウコン)に関する記事一覧
 
よく知られている肝機能向上作用のみならず、
 
アルツハイマー 大腸がん すい臓がん 肥満 糖尿病 高脂血症 心臓病
 
といった疾患を抑制する効果があるのです。
 
ターメリックに限らず、「スパイスは身体に悪い」という話を聞いたことがありません。代謝を上げる効果を強調して、「積極的にスパイスを利用しましょう!」という主張は特に多く目にします。
 
しかし・・・
 
スパイスって、使う機会は意外に少ないのでは?
 
「買ったけど、使わないままキッチンに置きっぱなし」のスパイスってありませんか?
 
ということで、カレーや肉料理に使うイメージのあるスパイスを、最近の私は生野菜料理にもパラパラかけています。
 
例えばこんな感じです。
 
・適当に切った生のほうれん草とトマト
・干しエビ
・ゴマ
・マヨネーズ
・酢

 
を和えたものに、
 
ターメリック ナツメグ ガラムマサラ タイム バジル
 
などを気分でかけるのです。
 
「野菜にかけるな!」
「カレーかよ!」
「パスタかよ!」
 
と突っ込まれそうなスパイスも混じってますが、味が変わるわけではなく、「風味」がプラスされるだけなので大失敗することはまずありません。
 
相当テキトーにかけても大丈夫です。風味が新しくなり、目先がちょっと変わって楽しいものです。加えて、ターメリックなどの健康効果が得られれば言うことナシ。
 
一般家庭、ましてや一人暮らしをしていると、スパイスを使う機会があまりありません。せっかく購入したのに、長いこと放置して変質させてしまうよりも、適宜使うべきだと思うのです。
 
思い出したら試してみて下さい。

スパイスの効果や使い方の簡単なコツ

健康効果のあるスパイスといえば、上でも少し紹介しているようにターメリックが代表的ですが、その他のスパイスも様々な効果を持っています。
 
最もわかりやすいのは食欲増進効果です。スパイスの香りは嗅ぐだけで食欲を高めてくれます。
 
お昼時の街中でコショウやニンニクの香りに「腹減った~」と感じた経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
 
食欲が減退する夏でも、スパイスの効いたカレーなどは何とも食欲がそそられるものです。
 
これらは「気分」だけでなく、クミンやコリアンダーといったスパイスには実際に胃腸の働きを活発にする作用があります。
 
(上で少し紹介しているように)スパイスには代謝を高める効果もあります。
 
トウガラシやショウガを食べると身体が温まります。これは交感神経の機能が高まり、熱生産量が上がっているのです。寒い季節に身体の冷えが気になるならもってこいです。
 
スパイスを上手に使いこなすには簡単なコツがあります。
 
それは「とりあえず三種類以上を混ぜて使う」ことです。
 
料理でスパイスを使う時、何かひとつだけパッパと振りかけて終わりってこと、多くないですか?(私はよくやります・・・)
 
これではそのスパイスの特徴だけが際立ってしまい、美味しさを感じないそうです。少なくとも三種類使うことでお互いの欠点を補い、より口に合うようになるのだとか。
 
次の料理でスパイスを使う際は、ぜひお試しあれ。