「抗菌製品」は一時期大流行し、その後落ち着きましたが、いまでは「抗菌製品」は当たり前になりました。
 
しかし、この「抗菌製品」は、感染症対策としてはあまり期待できないようです。
 
「CDCガイドライン」でも、抗菌製品は感染対策に利用できないとされています。

(CDCガイドラインとは、米国疾病管理予防センターが定めた感染対策ガイドラインで、信頼性は高いとされています。世界中の医療関係者が参考にしています)
 
「抗菌」とはJIS・ISOの規格では
 
「菌が製品表面に付着後24時間経過した時の生菌数が、無加工製品上の生菌数と比べて1%以下」
 
と定められています。
 
「抗菌加工をした部分の菌の数が24時間後には1%以下になる」ということですが、トイレでも衛生用品でも1日使われないことって無いですよね。
 
つまり抗菌製品であっても細菌に感染する危険性は残っているということで、過信は禁物ということです。
 
私個人的には、抗菌・殺菌と過度に神経質になるのは良くないと考えています。子供の頃から無菌殺菌の環境に慣れてしまっては菌への耐性が弱ってしまうと思うのです。
 
日常生活で菌と全く接触せずに生きていくのは不可能なわけですから。
 
とはいえもちろん不潔にしろというわけではなく、とりあえず
 
・外から帰ったらうがい(+鼻うがい)・手洗い
・トイレから出るときに手を洗う
・普通にお風呂に入る
 
くらいを心がけていればよいのではないでしょうか。