お笑いコンビ「くりいむしちゅー」の有田哲平さんは、小さい頃病弱で、小児ぜんそくでした。
 
自分の身体が弱かったため、小さいころの有田さんの夢は医者になることでした。
 
有田さんの母、迪子(みちこ)さんは有田さんに小学4年生まで水泳をさせました。
(このエントリーは、熊本のローカルフリーペーパー「ようこそ!じーばーず cafeへ」2011年6月夏号を参考にしています)

その結果、有田さんのぜんそくは無くなり、身体も大きくなって勉強やスポーツに対しても意欲的になったのです。
 
迪子さん自身も44~45歳の時、気管支喘息を発症しています。発作がひどく、夜中に救急車で運ばれたことが何度もあります。
 
すると、主治医は迪子さんに水泳を勧めます。
 
今度は迪子さんがぜんそくを克服するために泳ぎ始めたわけです。
 
効果は目覚ましく、迪子さんの症状はみるみる改善しました。
 
水泳とぜんそくについてはこちらが参考になります。
 
All About チビタス
「喘息の子供には水泳」は、本当に有効か?
allabout.co.jp/gm/gc/197951/
 
こちらのサイトによると、水泳がぜんそくに効くのは、

「水泳はプールという湿気の多い場所で行う運動なので発作を起こしにくい。そんな環境で身体を鍛えると喘鳴も少なくなり、メンタル面も前向きになる」

からなのだそうです。
 
私の知り合いの女性が、出産をきっかけにぜんそくを発症してしまいました。季節の変わり目には、夜に咳が止まらなくなり、眠れないこともあるのだとか。
 
大人でもぜんそくの症状に悩まされているなら、水泳を実践してみてはいかがでしょうか。

咳ぜんそくとは 症状やかぜとの違い

大人のぜんそくといえば、ここ数年「咳ぜんそく」という症状が増えているそうです。
 
「ひたすら咳だけが強烈に出る」疾患で、症状としてはカゼやぜんそくに似ていますが、そのいずれともやや異なるようです。
 
咳ぜんそくは放置しているとぜんそくに移行することもあるので、注意が必要です。
 
症状には次のような特徴があります。

・非常に強い咳が出る 時には吐き気をもよおしたり、肋骨にひびが入ることも
 
・咳は夜から朝にかけて激しくなる
 
・カゼと違い、鼻水やのどの痛みなどは少ないことが多い
 
・ぜんそくと違い、気管がゼーゼーと音をたてる「ぜん鳴」は無く、痰も少ない

 
症状がカゼと似ているわけですが、カゼとの違いは何でしょうか?
 
ポイントは「咳が1週間続くかどうか」です。1週間症状が改善せず咳が続くようなら咳ぜんそくかもしれません。
 
カゼはウイルスで発症しますが、咳ぜんそくは気道粘膜にアレルギー性の炎症が起きることで発症します。
 
治療には吸入ステロイド薬をメインに使い、場合によっては漢方薬を使用することもあります。ステロイド薬といっても副作用はほとんど心配ありません。
 
花粉症やアレルギー症状を訴える人が増えているように、咳ぜんそくの症例も増加傾向にあります。
 
咳ぜんそくは放置しておくと、30%ほどの人がぜんそくに移行してしまいます。
 
心当たりがあるなら、内科だけでなく呼吸器内科やアレルギー専門の医療機関で診察を受けてみてはいかがでしょうか。