2008年の12月「お笑いコンビ爆笑問題の太田光さんが脱腸になった」と報じられました。
太田さんは子供の頃から脱腸気味で、違和感の頻度が高くなってきたことから手術に踏み切りました。
脱腸(鼠径ヘルニア)になりやすい人 完治には手術を
脱腸は正確には「鼠径(そけい)ヘルニア」といい、小腸などの臓器が腿の付け根(鼠径部)の筋膜の間から皮膚の下に出てくる病気です。
子供に多いイメージがありますが、発生件数は40歳以上の男性に多くなっています。
その中でも、次のような人はかかりやすいとされています。
(太田さんも司会などで立ち仕事が多いため脱腸が悪化しました)
・重いものを運ぶことが多い
・太っている
・便秘気味でトイレでいきむ癖がある
女性でも、出産後や立ち仕事が多いと発症することがあります。
お腹に力を入れたときに太ももの付け根部分が膨らんでいたら脱腸の可能性があります。
ポコッと明らかに飛び出すだけでなく、
「何となく膨らんでる」
「下腹がつっぱる感じがする」
という違和感を感じるだけのこともあります。
初期の頃は特に痛みなどは無いことが多いようですが、放っておくと飛び出した部分が元に戻らなくなります。
成人が脱腸になった場合、自然には治りません。ヘルニアの際に使われるヘルニアバンドも上から押さえているだけなので治癒はしないのです。
薬を飲めば治るというものでもなく完治させるには手術しかないわけですが、現在は日帰りできる手術が一般的になっています。
手術時間も長くて1時間ほどです。
安全性は非常に高い手術ですが、術後1週間ほどは安静が必要で、仕事で肉体労働をする場合はもう少し休養が必要です。
手術費用は3割負担で6万円~7万円が相場のようです。