脳梗塞は有名人が発症することもあり、命にかかわる症状としてメディアにもよくとりあげられています。
脳梗塞は「ある日突然発症して倒れる」といったイメージがありますが、実際は前兆として何度も小さな「隠れ脳梗塞」が起きてから、大きな発作を引き起こすことが分かっています。
このコンテンツでは、隠れ脳梗塞の症状などについてまとめています。
隠れ脳梗塞の症状と発症率
隠れ脳梗塞の正式名称は「無症候性脳梗塞」で、痛みなどがほとんど無いのが特徴です。
しかし、以下のような症状が見られることがあります。
- 朝起きたとき、手足がしびれる
- ろれつが回らなくなる
- 天井がぐるぐる回るようなめまいを感じる
- 食事中に箸を落とす
最近の調査では40代で3人に1人、50代で2人に1人、60代では8割の人が隠れ脳梗塞の症状を感じることがあると回答しています。
隠れ脳梗塞は小さな梗塞、すなわち脳血管の詰まりが徐々に増え、本物の脳梗塞になる一歩手前の状態です。
上の症状の中でも、ろれつが回らなくなったら特に要注意で、右脳と左脳の両方に梗塞が出ているケースが多いとされています。
心当たりのある人は、脳ドックでの検査を受けましょう。
比較的軽い自覚症状でも、MRI検査では脳の血管に直径2~3mmの小さな梗塞が複数見つかる場合があります。
早い段階で発見できれば、薬物などによる治療で高い効果が期待できます。
働き盛りの人でも3割くらいの人に症状があるのですから、決して甘く見ないようにしましょう。早めの検査が大事です。
ちなみに脳梗塞にかかると、うつにかかりやすくなります。(下の関連記事をご覧ください)
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脳ドック 検査項目や費用 受けるべき人は
最近は人間ドックだけでなく、脳ドックも一般的になってきました。
脳梗塞や脳出血など、発症してしまうと非常に深刻な脳疾患を、兆候の段階で発見するという脳ドックの重要性が知られてきているのでしょう。
脳ドックは言うまでもなく「脳を詳しく調べる検査」です。
脳腫瘍のチェックはもちろん、脳の血管の詰まりや瘤の検査も高い精度で行われます。
脳ドックにおける検査項目には次のようなものがあります。
- 問診
- 診察(血圧 脈拍 心臓の聴診など)
- 心電図検査
- 血液および尿の検査
- MRI・MRAによる頭部や頸部の断層・血管撮影
脳ドックにかかる費用は検査項目の数で増減し、3万円から7万円あたりが相場のようです。
次の条件にあてはまる人は、脳ドックによる検査が推奨されます。
(その症状がクモ膜下出血なら特に注意が必要)
・糖尿病、高血圧、高脂血症など生活習慣病(予備軍)の人
・喫煙習慣がある
・お酒をたくさん飲む
脳血管の疾患は年齢を重ねるごとに発症率が高まります。
少しまとまったお金が必要とはいえ、生活習慣病が気になる40代になったら脳ドックも一度受けておくと安心ではないでしょうか。
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