日本は久しく超高齢化と言われています。
認知症をいかに防ぐかは、今後の日本の重要な課題になるのは間違いありません。
このコンテンツでは、久山町研究で推奨された食習慣に、牛乳と私の父の話題をからめてお知らせします。
高齢化社会の助けになるかも?
(PR:「栄養と料理2014年09月号(Amazon)14~15ページを参考にしています)
久山町研究 認知症を防ぐには何を食べる?お米は?
「久山町研究」という疫学調査があります。
福岡市に隣接する久山町の40歳以上の住民を対象に、1961年から九州大学が中心となって継続して行われています。
追跡調査としての精度や規模、期間の長さは世界でも有数の研究であり、日本人の健康を考えるうえでの基準にもなっています。
久山町研究のサイト
https://www.hisayama.med.kyushu-u.ac.jp/
食事と健康に関して、この研究から得られる示唆は多く、雑誌「栄養と料理」2014年09月号に
「半世紀以上にわたる久山町研究が物語る認知症を予防する食事」
という特集がありました。
それによると、
大豆 大豆製品 緑黄色野菜 淡色野菜 海藻類 果物・果物のジュース 牛乳・乳製品
などを多くとり、
米の摂取量は比較的控えめ
という食習慣の人は、認知症の発症率が低いのだそうです。
これはお米が良くないという意味ではありません。
高齢者は食事量が少なくなる傾向にあり、米(ごはん)をたくさん食べると、その他の食材が食べられなくなり、栄養バランスを崩してしまうのです。
例えばご飯とお漬物だけ、といった食事では、栄養が偏っているのは明らかです。
牛乳はやっぱりイイのでは?
この記事を読んで、気付いたことがひとつ。
牛乳が勧めてあります。
一時期、「牛乳は体に悪い」という話が盛り上がりました。
最近は以前ほどではないようですが、「牛乳を飲むと乳がんリスクが上がる」といった主張もチラホラ目にします。
牛乳についてはどうお考えでしょうか?
私は「牛乳NG」説が流行していた時期も、「乳糖不耐症でなければ飲んでもいいのでは?」という立場でした。
牛乳を積極的に否定する理由がピンとこないのです。
血糖値の急上昇を防ぐため、食事前にはほぼ必ず飲みますし、ちょっと多めに飲んだ日は、明らかによく眠れるんですよ。
また牛乳を飲むと骨に良い実感があるため、「牛乳は骨を弱らせる」との話にも真実味を感じません。
ちなみに「栄養と料理」の記事では、牛乳なら一日コップ2杯を推奨しています。飲みすぎると脂肪分が過剰になるリスクがあります。
気づいたことはもうひとつあります。
父の食事はかなり理想的では?認知症リスクを上げる糖尿病防止にも
実は、私の父の食生活が、まさにこの「いろいろ食べる+ご飯少なめ+乳製品」なのです。
私の父はもう70代後半ですが、すこぶる壮健です。
いまだにシルバー人材派遣でバリバリ働いていますし、心身ともに健康そのもの。どうかすると、私よりも元気ではないかと。
※画像はイメージです
そんな父は夕食ではご飯を全く食べません。
これは晩酌をするからでもありますが、好き嫌いのない父は野菜・魚・海藻・豆類と、ご飯以外にあれこれ食べます。
もともと健康意識が強いので、テレビなどで「これは体に良い」といわれたものはとりあえず食べてみるようです。
玄米は食べませんが、ちょっと文句のつけようがない食生活です。
牛乳も飲み、乳酸菌飲料も冷蔵庫に常備されています。(こう書くとオヤジはとんでもなく健康的だな・・・)
私に身についている牛乳を飲む習慣は、父の影響によるものです。私が子供のころから食卓には牛乳がありました。
おかげで食事での血糖値急上昇が抑えられ、私もどうにかメタボ体型を免れているのかもしれません。
父の体型は「やや太め」程度ですが、個人的には許容範囲内かなと考えています。
ちなみに「栄養と料理」の記事によると、糖尿病は認知症の危険因子になるのだそうです。
ということは・・・
牛乳を飲む習慣で血糖値の上昇がゆるやかに
↓
糖尿病になりにくい
↓
認知症予防に貢献
していると考えられます。
もちろん牛乳だけで予防はできませんが、プラス要素なのは間違いありません。
今後の日本は高齢化がさらに進みます。
こうした話になると、とかく福祉政策が取り沙汰されますが、認知症はじめ高齢者の健康対策は、個人の心がけと習慣の改善を第一にするべきだと管理人は考えています。
そのために、牛乳も含めた久山町研究の食事内容は、大いに参考になるのではないでしょうか。