ユズといえば香りの良さが強調されがちで、栄養面の話はあまり聞きません。
しかし実は、生活習慣病が気になる方に超オススメのスゴい成分を含んでいるようです。
雑誌「壮快」2022年2月142~143ページから、平柳要医学博士の解説を一部を抜粋して紹介します。
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壮快 2022年2月号
※サンプルを読む・Kindle版あります
ユズに含まれる3成分の効果 血糖値 動脈硬化 中性脂肪その他も
平林博士はユズの3つの成分に注目しています。
ユズにはさまざまな成分が含まれていますが、私が特に注目しているのは、ヘスペリジン、ナリンギン、オーラプテンの3大成分です。
ヘスペリジンとナリンギンは、ポリフェノール(植物の色や苦みのもととなる成分)の一種。一方、オーラプテンは芳香成分です。
これらはいずれも、ユズの皮、特に白いワタやすじの部分に多く含まれています。
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それぞれどのような効果を持っているのでしょうか?
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ヘスペリジン 高血糖や中性脂肪対策 血管の柔軟性もUP
ヘスペリジンは循環器系の病気予防にもってこいです。
なかでも機能性が高く、研究が進んでいるのが、ヘスペリジンです。
ヘスペリジンは柑橘類特有の成分ですが、ユズにはレモンやスダチの3倍、ミカンの20倍も含まれています。
ヘスペリジンをとると筋肉細胞や脂肪細胞などで、血糖値を下げるインスリンというホルモンが活性化。これにより高血糖の改善が期待できます。
また、血管の柔軟性を高め、血管を拡張しやすくなる作用もあります。血流がよくなるので血圧が下がり。冷えも改善します。
さらに、中性脂肪を減らし悪玉といわれるLDLコレステロール値も下げることがわかっており、脂質異常症にも有効。体に脂肪がつきにくくなるのでダイエットにも役立ちます。
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ナリンギン 血糖値・中性脂肪対策に加えて アルツハイマーにも
ナリンギンは血糖値や中性脂肪に働きかけ、脳にも良い作用をもたらします。
ナリンギンも、ヘスペリジン同様の働きをします。筋肉細胞内部へのブドウ糖の取り込みを促し、血糖値を下げる効果があります。
また、中性脂肪を減らして体重の増加を抑制。花粉症の症状も緩和します。
注目すべきは、認知症、特にアルツハイマー型の進行を防ぐ効果でしょう。ポリフェノールはいずれも抗酸化作用がありますが、ナリンギンが特に優れているのは、脳の血液関門を通り抜け、脳内に入っていける点です。
脳内の過剰な活性酸素を除去したり、情報伝達を助けたりして、脳の機能低下を抑制し、症状の進行を遅らせます。
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オーラプテン 脂肪燃焼や動脈硬化防止に
香り成分オーラプテンにもこんな効果があります。
さて、ヘスペリジンやナリンギンとは違うメカニズムでメタボを撃退するのが、オーラプテンです。
脂肪細胞から分泌されるたんぱく質を増やすことで、脂肪燃焼を促進します。
慢性炎症を抑え、血管の傷を修復するので、動脈硬化も防ぎます。
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これはグレープフルーツの香りが持つ作用と似ていますね。
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その他有効成分 肝機能 がん 骨粗しょう症 シミ対策に
有効成分は、ほかにもあります。香りの成分であるリモネンは、神経の興奮を鎮め、緊張を和らげる作用があります。
外皮の黄色い色素に含まれるβ-クリプトキサンチンも健康機能性が高い成分です。肝機能障害や骨粗鬆症、がんなどの発症リスク低下と関連があることが判明しています。
肌の美白作用もあります。ビタミンCやクエン酸とともに働き、シミ予防も期待できます。
平柳要医師はこのように結論しています。
ユズは、これら3大成分の働きで、生活習慣病をはじめ、さまざまな病気を撃退します。ユズはまるごと薬効の塊といっても差し支えないでしょう。
ユズはまさに食べる万能薬。ぜひ、旬だけでなく通年でユズを活用して、毎日の健康づくりに役立ててください。
ユズの主な薬効
・高血糖が改善!
・高血圧を下げる!
・認知症を防ぐ!
・脂肪が燃焼しやせる!
・動脈硬化を防ぐ!
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