「これは絶対だろ?」という内容で私の考えを紹介しています。
「反論はまず考えられない」健康法で、「よく噛む」「腹八分目」といったことですね。
これらに対して異を唱える意見はほぼ皆無と言えるのではないでしょうか?
・・・と考えていたのですが・・・
「医者と薬にだまされない法(Amazon) 三好基晴 著」 という本を読んだところ、ありましたよ。異論が。
よく噛む心がけはストレスになる
「よく噛んではいけない」の項で三好医師は、次のように書かれています。
よく噛むことが本当に身体によいことなのでしょうか?
例えば、豆腐を一口で食べるごとに30回も噛んでいれば、ドロドロになってしまい、おいしく食べることはできないでしょう。
食べ物を一口食べるごとに、いちいち噛む回数などを考えていると、精神的なストレスになってしまいます。
一番よい方法は、噛む回数など一切考えないことです。
(中略)
軟らかいものばかりでなく硬いものも、また、消化のよいものばかりでなく消化の悪いものも、噛む回数など考えずおいしく楽しく自然に食べることが大切です。
(206~208ページ)
確かに口に入れるたびに数を数えるのはストレスになるかもしれません。
とはいえ、よく噛むのは良い心がけなのは間違いないと私は思います。
なので負担にならない程度に意識するのが良いのではないでしょうか。
腹八分目もストレスになりうる
さらに次の項では「腹八分目は身体に悪い」と続きます。
昔から「腹八分目は身体によい」といわれていますが、本当でしょうか?
もし、みなさんがおなかが空いているとき、目の前においしいにぎり寿司が10個出されたとします。
8個食べたとき、残りのあと2個を食べれば満腹になり、満足できるとします。
そのとき、2個残してなぜ食べるのを我慢しなければいけないのでしょうか?
腹八分目ということは、残りの20%は精神的なストレスになってしまいます。10個きれいにおいしく食べて満足すればストレスは溜まりません。
どちらが身体によいでしょうか?
太りやすい体質で運動不足だから腹八分目にしている人がいます。食べすぎて肥満になるよりはよいでしょうが、理想的な生活習慣とはいえません。
充分においしく食べてよく身体を動かし、バランスのよい生活をしたほうが心豊かになるでしょう。
(208~209ページ)
二つの主張を大雑把にまとめてみると「噛む回数を数えたり、食べるのを我慢するのは精神的なストレスになるので良くない」ということになりそうです。
三好医師の主張の是非については、ここでは論じないことにします。いつものように参考意見のひとつとしてお知らせします。
私はこのタイプの本は一度は読んでおくべきと考えているので、機会があったら一度は手にとられてみてはいかがでしょうか。