いまでは老若男女問わず生涯スポーツ・トレーニングを行う人は珍しくありません。
 
ある程度の年齢に達したら、いわゆる「適度な運動」が健康維持に必要なのは、もはや常識になっています。
(このコンテンツはフリーマガジン LIVE Vol.25 19ページを参考にしています)

この「適度な」は外せないポイントであり、年配になって若いころと同じ負荷を体にかけていたら、ケガをしかねません。
 
年齢を重ねるにつれ、適した運動・トレーニングは変化していくものです。
 
 
パーソナルトレーナーの角田ゆかりさんは、年代別に最適なトレーニングを提唱しています。
 
各年代で角田さんが勧める運動と、その年代での注意点を紹介します。
 
◆30代
・身体機能低下がすでに始まっているので、全身運動と筋トレは基本
 
・気になる部分を絞るためのトレーニングを行う
 
・お腹やお尻に脂肪がつきやすくなるので、運動する時間がとれない場合は、日頃からたくさん歩くことを意識する
 
・30代以降の体の痛みや違和感に気付くためにストレッチを行い、「体との対話」を始める
 
・精神的なストレスもたまりやすい年代なので、リラックスのためのヨガはお勧め
 
 
◆40代
・肩が上がりにくくなったり、骨盤が歪んでくるなど、身体機能低下が具体的に表れてくる
 
・40歳以降は1年に1%ずつ筋肉が委縮するというデータがある
 
・30代のトレーニングに、ピラティスや骨盤調整系のプログラムを加えると良い
 
・パワーヨガは筋肉を適度に刺激し、ストレッチもできるのでお勧め
 
・日常でできるだけ歩く意識は継続する
 
・この年代から、運動している人としていない人の見た目の若さの差が広がってくる
 
・運動して質の良い睡眠をとり、成長ホルモンの分泌を促しましょう
 
 
◆50代
・筋肉量がだいぶ落ちていることが考えられるので、体力向上のための運動を積極的に行う
 
・「歯磨きの前にはスクワットをする」など、生活習慣と運動をセットにすると運動が習慣化する
 
・ホルモンバランスの変化による不調が出てくる年代なので、自律神経の調整を心がける 
 
・ヨガや、バランスボールを使った運動がお勧め
 
・運動経験が全く無い50代はパーソナルトレーナーをつけたほうが時間対効果が上がる
 
 
◆60代
・若い時の生活習慣によって、筋肉の状態に差が出る年代
 
・脚の筋肉が大きく減少するため、とにかく脚を意識して動かすように心掛ける
 
・椅子から立ち上がる動作を繰り返したり、しっかり足を上げて階段を上るなど、日常生活でも極力脚を使う
 
・散歩のような軽い有酸素運動や、仕事をリタイアしているなら社交ダンスなど社会とのつながりを持てる運動も良い
 
・運動によって、脳も刺激するよう意識する
 
・要介護にならず、一生自分の意思で生活できるよう、毎日意識して体を動かしましょう
 
 
全ての年代に共通して、全身運動と筋トレ、ストレッチを角田さんは勧めています。特にストレッチは自分の体と向き合い、体の変化に気づけるので良いそうです。
 
とりあえずはストレッチと筋トレを習慣にしたいところです。