骨を強くするというと、カルシウムやマグネシウム、ビタミンDやKの摂取を連想します。

たしかにこれらは欠かせない栄養素ですが、健康な骨を構成しているのはこれらだけではありません。
 
骨の40%は、たんぱく質(コラーゲン)から作られているのです。


骨のつくりは、鉄筋コンクリートに例えられます。
 
コンクリートにあたるのがカルシウムやマグネシウムといったミネラル、鉄筋にあたるのがたんぱく質です。
 
たんぱく質が足りないと鉄筋が少ない柱のようにもろくなってしまいます。
 

 
たんぱく質は骨の強度だけでなく、成長にも大きく関わっています。
 
骨先端部の軟骨細胞に成長ホルモンが作用すると軟骨細胞が増殖し、骨が伸びます。この軟骨細胞の材料になるのがたんぱく質なのです。
 
成長期の子供には、十分なたんぱく質が絶対に欠かせません。
 
ちなみに、カフェインや食塩はとりすぎるとカルシウムの排出を促してしまいます。
 
食品添加物として使われるリンも、カルシウムの吸収を妨げる働きがあります。
 
カフェイン飲料などの飲み過ぎや、加工食品の食べ過ぎは骨に良くありません。
 

 
骨の健康を考えた食事をしても、これらの食品の多量摂取が習慣になっていると、骨が弱ってしまいます。
 
骨を強くする栄養素の摂取を心がける一方で、骨を弱くする食品は極力避けましょう。