イスに座っている状態は楽ですが、腰への負担は意外と大きくなります。
特に良くないのは、背中がC字を描く猫背で座っているケースです。
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仙骨で座る猫背は腰に負担 座骨で座ると理想的なS字背骨に
猫背は骨盤が後ろに倒れ、仙骨で座る形になります。(仙骨は尾てい骨の上にある骨です)
この姿勢では腰の背骨や靱帯、その外側にも負担がかかり、腰を傷めやすくなってしまいます。
特に高齢者や女性は、背骨を支える筋肉が少ないので、痛みが起こりやすくなります。
これを防ぐためには、背骨がゆるやかなS字を描く正しい座り方をしなくてはいけません。
そのポイントのひとつは、仙骨でなく、座骨で座ることです。(座骨は骨盤の底部にあります)
しかし普段から背中を丸めて座っている人は、正しい姿勢で座るクセがついていません。
しばらく意識していても、すぐに背中が丸くなってしまいます。
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丸まった背中 曲がった腰・うつむいた首 何歳からでも自分で伸ばせる!名医が教える最新1分体操大全 背骨専門外来式「おなかのばし」初公開
「巻きタオル」で座骨で座る感覚と筋力を 腰痛・肩こり対策に
座骨で座る感覚を身につけるには、「巻きタオル」が効果的です。
巻きタオルは、早稲田大学の野呂影勇名誉教授が考案したもので、座骨で座り、骨盤を起こすのに有効な方法です。
標準的な大きさ(125cm×70cmくらい)のバスタオルの、長い辺を半分に折り、同じ方向にもう一度半分に。
そして最後に長い辺を半分にして、端からしっかり巻いて円筒形にしたら、両端を輪ゴムで留めて完成です。
この巻きタオルをいすの座面の一番奥(背もたれの最下部)に置きます。
お尻の後ろ半分を巻きタオルに乗せて座ります。
これにより、骨盤が立った、座骨で座る姿勢ができます。
この姿勢で座り続けると、必要な筋力が鍛えられて、巻きタオルを外しても骨盤を立てて座れるようになります。
パソコン作業などで、長時間いすに座る習慣のため、腰痛や肩こりがひどい人でも、巻きタオルによる座り方の矯正で数日のうちに腰痛・肩こりが消えたケースもあります。
ひとつ注意点として、急性で痛みが強い椎間板ヘルニアや変形脊椎症の人は巻きタオルの使用はNGです。
痛みが落ち着いたら、再発防止になるので巻きタオルを実践してみましょう。
雑誌「壮快2015年06月号」(Amazon・PR)24~25ページを参考にしました。
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腰痛は巻きタオルでよくなる!