日本人であれば、四股の動作を知らない人はまずいないでしょう。
 
相撲の土俵入りなどで、力士が脚を高く上げるあの動作ですね。力士が相撲のための身体を作る基本動作でもあります。

とは言え、正しいやり方を知っているか、あるいは実際にやっているか?と聞かれると、これはかなり心もとないものがあります。
 
 
元横綱の貴乃花親方によると、四股には次のような効果が期待できるそうです。

・身体の中心軸を意識しながら身体を動かすので、見た目よりも全身の筋肉を使う
 
・続けることで骨盤のゆがみを矯正することができる
 
・股関節を開くため、代謝が促進されて脂肪が燃えやすい身体になる

 
四股の正しい踏み方やポイントを挙げます。
 
立った状態の基本姿勢
・足は肩幅よりも広く開き、つま先は「逆ハの字」型に
・肩の力は抜いて、両肩を結んだ線が地面と平行になるように
 
 
その状態からゆっくり腰を落としていく
 
「腰割り」の動作
・背筋を伸ばして骨盤を立て、真っすぐに腰を落とす
・上半身の力を抜き、頭は天井から引っ張られているつもりで
・手を身体の前で合わせ、身体の中心を意識する
・ひさは直角に曲げ、外に向ける つま先もひざと同じ方向に向け、足の指で床をつかむように
 
 
一般にはここまでの動作で十分なのですが、力士のように脚を上げる場合は
 
・腰割りの状態から足を横に上げる
・上体は上げた側を意識しておく
・手は身体の前で合わせたまま
・足を上げたら、腰割りの状態に戻る
 
貴乃花親方によると、最初は姿勢を正しく保つことがポイントで、腰割りの動作で1分程度、腰を上下に動かすのが良いそうです。
 
親方は現役引退後およそ2年間で80kgも減量していて、その過程では食事制限に加えて四股の動作も行っています。
 
とりあえずは「腰割り」の動作だけ、テレビを見ながらでもやってみてはいかがでしょうか。