大根の辛さの正体は「イソチオシアネート」という化合物です。
 
大根の細胞には味の無い「辛味のもと」と、それを分解する酵素が別々に貯蔵されていて、細胞が壊れるとこの二つが反応してイソチオシアネートができます。

つまり、大根を細かくおろすほど反応が多く起こるため大根は辛味が増すわけです。
 
一本の大根でも「辛味のもと」の含有量が位置によって違います。
 
根の先のようにぐんぐん成長している部分には「辛味のもと」がたくさん含まれています。
 
大根おろしを激辛にするには大根の先端部分をゴシゴシと細かくおろし、マイルドにしたければ葉に近い部分をゆっくり円を描くようにおろすと良いということになります。
 
根の部分にはビタミンCやカリウムが多く含まれています。
 
また、でんぷん分解酵素のジアスターゼが豊富なので胃もたれの解消や胃潰瘍を予防する効果もあります。

大根に含まれているオキシターゼには発がん物質を分解する働きがあり、胃潰瘍を鎮める効果も期待できます。
 
大根は「春の七草」に「スズシロ」として登場するように、日本では非常に古くから食用にされてきました。大根が初めて登場した文献は「日本書紀」で、当時は「オオネ」と呼ばれていたそうです。
 
昔は、やけど、しもやけ、にきび、肩こりに大根おろしをつけることもあったのだとか。
 
様々な効用を持つことから、「大根がよくできた年は医者が儲からない」ということわざもあります。
 
大根に含まれる主な栄養素にはビタミンC、E、K、カルシウム、鉄分などがあります。でんぷんを消化する作用のある酵素「ジアスターゼ」もよく知られています。
 
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イソチオシアナートは抗ガン作用やピロリ菌殺菌作用もあると考えられているそうです。
 
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