いまでは、コンビニやスーパーにサラダやカットされた野菜がパックされて陳列されている光景は当たり前になりました。
 
「もっと野菜を食べましょう」というメディアのキャンペーンや健康志向の高まりから、それらを購入する人も増えているようです。

また生活様式の多様性から、自宅で野菜を調理する時間がない人からの需要も高くなっているのでしょう。

しかし、普通生野菜をカットすると、切り口からすぐに変色してきます。
 
パックして売られている野菜はなぜ変色しないのでしょうか?
 
このへんの事情について、「食品の裏側―みんな大好きな食品添加物 安倍司著」にこんな記述がありました。
以下引用です。

なぜ、「カット野菜」「パックサラダ」は長持ちするのでしょう?
 
それらが長持ちするのは、実は「殺菌剤」(次亜塩素酸ソーダ)で消毒しているからです。
 
たとえ「殺菌剤」を使っていても、加工工程で使われただけで、製品になったときには残っていない そんな理由から「殺菌剤」(次亜塩素酸ソーダ)という表示は免除。
 
「食品の裏側」120~121ページ

カットされた野菜は、殺菌剤の入ったプールに次々に放り込まれ、場合によってはシャキシャキ感を出すために「PH調整剤」のプールにも漬けられるそうです。
 
次亜塩素酸ソーダには殺菌作用の他に、酸化作用、漂白作用もあります。
 
もちろんこれらは使用が禁止されている物質ではありません。
ただし、
 
・本来野菜は色が変わるのが自然な姿である
・化学物質が使われている

 
認識は持っておく必要があるのではないでしょうか。
 
すでにカットされた野菜を手軽に購入できるのは確かに便利です。しかしその便利さを得られるのは何らかの理由があるのです。
 
その理由が好ましいものかどうか、検証するのは大切なことです。