「玉ねぎの健康効果」と聞くと、何を連想するでしょうか?
当サイトユーザーさんの中には、「血液サラサラ」という言葉が思い浮かぶという方もいるのでないでしょうか。
私も、このサイトやメルマガでその旨の記述をした覚えがあります。
この連想が一般的になったのは、以前盛んに放送されていた健康情報バラエティ番組が原因だと考えられます。
そもそも、「血液サラサラ」という言葉もそうした番組から広まったと記憶しています。
しかし最近は、「サラサラ」は健康食品のテレビショッピングでもほとんど聞かれなくなりました。
というのも、「玉ねぎを食べると血液がサラサラになる」表現は不適切だとの認識が広がっているからです。
この件について、雑誌「週刊文春」に、広島大学病院未来医療センター長・東幸仁教授の解説がありました。
一部抜粋します。
”血液がサラサラ”というイメージは誤りです。
玉ねぎを食べる事の効能はあくまで抗酸化。
血液の流れを良くしたり、ドロドロの血液がサラサラになる、という事は医学的にあり得ません。
東教授の「玉ねぎの効能はあくまで抗酸化」とはどういうことでしょうか?
玉ねぎには、血管内皮の機能を活発にするケルセチンという物質が含まれています。
ケルセチンは抗酸化作用が強いボリフェノールの一種で、ケルセチンを多く含む玉ねぎは動脈硬化対策食材として注目されているのです。
東教授の解説です。
一日に半分程度食べるだけで抗酸化効果が認められています。
海外でも広く認識されており、「Journal of th American College of Nutrition」などの専門雑誌にも論文が複数掲載されています。
正直言いまして、私はいまだに「玉ねぎ=サラサラ」のイメージが消えていません。
今後は抗酸化食品として食べるよう心がけてみます^^
(このコンテンツは週刊文春 2016年 6/23号129~131ページを参考にしました)