浴槽入浴のメリット お肌への良い効果

最近は入浴をシャワーで済ませる人が増えているそうです。
 
シャワーで済ませても肌の清潔は保てますが、浴槽入浴はシャワーに無い効果があります。
 
お湯につかると体が温まるだけでなく、肌にも良い作用を及ぼし、しかもその効果はシャワーとは有意な差があるそうです。

浴槽入浴のメリットをまとめます。

◆目次
浴槽入浴とシャワー入浴の比較 肌への影響
入浴剤成分の違い 入浴中のマッサージは?
入浴時のヒートショック 原理や防止法
ヒートショックプロテインの効果 増やすための入浴法
 
入浴関連アイテム

浴槽入浴とシャワー入浴の比較 肌への影響

東京ガスの都市生活研究所が、20~30代の男女48人を対象に実験を行いました。
 
48人は全員が日頃シャワーを使っています。
 
 
実験では半数が一日一回の浴槽入浴に切り替え、半数はそのままシャワー入浴を続けました。
 
被験者はスタート時と2週間後に肌水分量や皮脂量、キメやシワなどを測定しました。
 
その結果、浴槽入浴に切り替えた女性は、「目尻と頬の水分量」「下腿(膝から足首の部分)の肌弾力」「頬のキメ係数」といった項目が改善していたのです。
 
また、美容の専門家が視診・触診を行ったところ、「肌のくすみ つや 滑らかさ 潤い感」などが良好になり、画像分析では「キメ 剥離角質細胞」の改善傾向が確認できたそうです。
 
 
浴槽入浴は男性にもメリットがあります。「頬の肌柔軟性」「目尻のシワ係数」で改善が見られ、専門家は「ギラつき ニキビ・吹き出物 滑らかさ 潤い感」などが良好になったとしています。
 
今回の実験では、被験者各自のスキンケア方法は変えず、シャワー入浴を浴槽入浴に変えただけです。
 
 
入浴で体が温まると皮膚血流が増加するため、皮膚への栄養や酸素の供給老廃物の排出が促進され新陳代謝や皮脂分泌が活発になります。
 
その結果、肌質が改善するわけです。
 
 
長時間入浴を習慣にしているモデルさんや女優さんはたくさんいます。
 
肌への効果を考えれば、気温の低い季節はもちろん、夏でも浴槽入浴が良いのではないでしょうか。
 
この記事はこちらを参考にして作成しました。
東京ガスプレスリリース入浴による肌への効果~キレイな肌は浴槽入浴から~
www.tokyo-gas.co.jp/Press/20110909-02.html
 
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入浴剤成分の違い 入浴中のマッサージは?

寒い季節は外から帰ってきたら、入浴剤入りのお風呂で一日の疲れをとるという方も多いのではないでしょぅか。
 

 
入浴剤はいろんな種類が出回っていますが、それぞれ微妙に用途が違っています。
 
「とりあえず温まれば良いのでは?」という意見もあるでしょうが、せっかくならば作用を理解して使いたいものです。
 
各種入浴剤には、それぞれ次のような違いがあります。

・無機塩類系
硫酸ナトリウムや炭酸カルシウムなどの温泉由来成分をメインに配合しています。皮膚のたんぱく質と結合することで入浴後の保温効果が高く、湯冷めしにくいのが特徴です。
 
・二酸化炭素系
炭酸ナトリウムなどを主成分としていて、お湯に入れると二酸化炭素が発生します。皮膚からガスが吸収されて毛細血管を刺激し、血行を促進します。疲労回復、冷え症改善などの効果があります。
 
・薬草系
漢方などの薬草成分を含み、薬湯の作用をもっています。薬草の種類により効果が異なります。香りによるリラックス作用を持っている場合もあります。
 
・酵素系
パパインやパンクレアチンなどの酵素を配合したもので、上で紹介した無機塩類系と組み合わせて使われることが多いようです。酵素の働きで皮膚の脂肪分やたんぱく質、でんぷん質などを分解し、肌をキレイにしてくれます。

実際に市販されている入浴剤には、これまでに紹介した成分をいくつか組み合わせて配合してある製品が多いようです。
 
いま入浴剤をお使いなら、もう一度その効果を確認してみてはいかがでしょうか。
 
 
漫然とお風呂に入る状態から一歩進めて、入浴剤の作用を意識しつつ、
 
「お湯につかってちょっと深めの呼吸をしてみよう」
「血行が良くなってるなぁ」
「毛穴の汚れが分解されてるぞ」

 
 
などイメージしてみるとさらに効果がアップするのではないでしょうか。
 
ちなみに、「お風呂に浸かりながらのマッサージ」はいかにも効果がありそうですが、場合によっては「おすすめしない」という意見もあるようです。
 
その根拠を大まかにまとめてみると、こんな感じです。

・入浴中は筋肉が弛緩してやわらかくなっているので、力を入れてマッサージすると筋繊維を傷めやすい
 
・入浴している時点ですでに血行が促進されているのに、それからさらにマッサージすると、いわゆる「もみ返し」が起こりやすくなる

入浴中にマッサージをするならごく軽く、さする程度で止めておきましょう。
 
 
お風呂に入る際、毎回入浴剤を使うのは厳しいとしても、「今日は疲れたなぁ」とか「いや~、寒かった!」といった日はサプリメントを使うような気分で入浴剤を使用するのも良いのではないでしょうか。
 
上記のような効果はもちろん、「普段と少し違う」お風呂に入ることで気分的にもリフレッシュできるはずです。
 
 
基本的に入浴は体に良い作用がありますが、体感温度が大きく変化する機会でもあるので、場合によってはリスクがあります。
 
寒い季節や血圧の高い人、高齢者は特に注意が必要です。以下にまとめます。
 

 
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入浴時のヒートショック 原理や防止法

これからさらに寒くなってくると、身体を温めるお風呂は至福の時間です。
 
ただし入浴時にある条件が揃うと、脳卒中など深刻な症状の引き金にもなりうる「ヒートショック」を起こすこともあります。
 
ヒートショックを簡単に定義すると「冷えた身体が入浴により急激に温められることで起きる血圧の異常」ということになります。
 
つまり、脱衣所から入浴までは・・・

暖房のきいた部屋から寒い脱衣所・浴室へ移動(血管が収縮して血圧上昇)

熱いお湯につかる(熱いお湯の刺激でさらに血圧上昇)

湯温に身体が慣れてくる(身体が温まってくるので血管が拡張し、血圧急低下)

このように血圧が激しく上下することがあるのです。
 
これがヒートショックであり、血圧の急激な変化は心臓に負担をかけ、さらには血圧が上昇することで脳の血管が破れる、などのリスクも高くなってしまいます。
 

 
ヒートショックの対策には主に二つ考えられます。
 
まずは
 
◆脱衣所や浴室を温めること
 
です。
 
脱衣所や浴室の室温が20度以上あると、ヒートショックは非常に起きにくくなります。脱衣所であれば暖房器具を設置し、浴室はシャワーを利用して湯気を出し室温を上げるのも手です。
 
浴室用の暖房器具も発売されています。
 
 
対策のもう一つは
 
◆あまり熱いお湯に浸からない
 
ことです。
 
脱衣所との温度差を小さくするわけです。
 
冬になるとつい熱めのお湯に浸かりたくなりますが(私もそうです・・・)、湯温は高くても40度までが理想的です。
 
ヒートショックによるリスクは高血圧の人や高齢者ほど高まるので、該当する場合は注意が必要です。
 
 
「ヒートショック」は注意すべき現象ですが、体を温めることで「ヒートショックプロテイン(HSP)」という物質が発生します。
 
こちらの「ヒートショック」は体に良い作用をもたらしてくれます。
 
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ヒートショックプロテインの効果 増やすための入浴法

かなり昔の話ですけど、某シャンプーのCMで「ヒートショックプロテイン(HSP)」という言葉が使われていました。
 
近年はあまり聞かなくなりましたが、ヒートショックプロテインを利用すると医療、美容両面で良い効果が期待できます。
 
HSPは「マイルド加温療法」と関連しており、要は「体を温めて体の修復を促す」わけです。
 
人体の細胞を構成するたんぱく質はケガ、疲労など外的要因で構造が変わり、本来の働きができなくなることがあります。
 
HSPは、そのような傷ついたたんぱく質を修復する働きがあります。
 
普段から軽めの熱ストレスを与えてHSPをあらかじめ増やしておくのがマイルド加温療法です。
 
 
05年、国士舘大学レスリング部の学生らを対象に実験したところ、ミストサウナや遠赤外線装置などで体を温めると、腕立て伏せの回数が二割近く増えました。
 
HSPが最も作られるのは体温が2度上がった状態だそうです。また入浴から2日後にHSPは最も多くなるので、週末に入浴すれば週明けには疲れがとれるというわけです。
 
体を温めることで乳酸の生成が抑えられ、筋肉痛が少なくなるなどの効果も期待できます。
 
 
HSPは美容分野でも注目されています。
 
紫外線などの有害物質によりダメージを受けた細胞をHSPが修復する、あるいは角質層の新陳代謝を促すといった効果があるのです。
 
HSPは代謝を活発にするので脂肪を燃焼させる効果もあり、ダイエット作用も期待されています。
 
半身浴・サウナ・温泉・入浴など、体を温める健康法が昔から廃れないのはこういう意味もあったんですね。
 

入浴でヒートショックプロテインを増やすには

健康科学アドバイザーの福田千晶医学博士は、入浴とヒートショックプロテイン(HSP 熱ショックたんぱく質とも)の効果に注目しています。
 
体内のHSPは身体を温めることで増やすことができるので、入浴はHSPを増やす有効な手段です。
 
福田医師は、HSPを効果的に発生させるための入浴法として、次のような注意点を挙げています。

・HSPが効果的に作られる体温は38度
・この体温にするには40度程度のお湯に20分間浸かる
・湯温が42度以上になると身体がすぐに冷えてしまうので良くない

HSPには次のような特徴があります。
 
・身体を温めた二日後に最も多くなり、数日後に消滅する
 
・毎日この入浴法を続けると、1ヵ月程で増えにくくなってしまうので、週二回くらいのペースで続けると良い

 
入浴の温熱作用でHSPを増やすと、老化を防いだり、病気にかかりにくくなるなどの効果が期待できます。
 
寒くなる季節にお風呂や温泉に浸かる際はHSPを意識してみてはいかがでしょうか。
 
入浴関連アイテム HSPに関する本も
 
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