最近は入浴をシャワーで済ませる人が増えているそうです。
 
シャワーで済ませても肌の清潔は保てますが、浴槽入浴はシャワーに無い効果があります。
 
お湯につかると体が温まるだけでなく、肌にも良い作用を及ぼし、しかもその効果はシャワーとは有意な差があるそうです。
 


このコンテンツでは浴槽入浴のメリットや入浴剤の働きをまとめています。

浴槽入浴とシャワー入浴の比較 肌への影響

東京ガスの都市生活研究所が、20~30代の男女48人を対象に実験を行いました。
 
48人は全員が日頃シャワーを使っています。
 
実験では半数が一日一回の浴槽入浴に切り替え、半数はそのままシャワー入浴を続けました。
 
被験者はスタート時と2週間後に肌水分量や皮脂量、キメやシワなどを測定しました。
 
その結果、浴槽入浴に切り替えた女性は、
 
「目尻と頬の水分量」
「下腿(膝から足首の部分)の肌弾力」
「頬のキメ係数」
 
といった項目が改善
していたのです。
 
また、美容の専門家が視診・触診を行ったところ、「肌のくすみ つや 滑らかさ 潤い感」などが良好になり、画像分析では「キメ 剥離角質細胞」の改善傾向が確認できたそうです。
 

 
浴槽入浴は男性にもメリットがあります。「頬の肌柔軟性」「目尻のシワ係数」で改善が見られ、専門家は「ギラつき ニキビ・吹き出物 滑らかさ 潤い感」などが良好になったとしています。
 
今回の実験では、被験者各自のスキンケア方法は変えず、シャワー入浴を浴槽入浴に変えただけです。
 
入浴で体が温まると皮膚血流が増加するため、皮膚への栄養や酸素の供給老廃物の排出が促進され新陳代謝や皮脂分泌が活発になります。
 
その結果、肌質が改善するわけです。
 
長時間入浴を習慣にしているモデルさんや女優さんはたくさんいます。
 
肌への効果を考えれば、気温の低い季節はもちろん、夏でも浴槽入浴が良いのではないでしょうか。
 
この記事はこちらを参考にして作成しました。
東京ガスプレスリリース入浴による肌への効果~キレイな肌は浴槽入浴から~
www.tokyo-gas.co.jp/Press/20110909-02.html




入浴剤成分別 働きの違い

寒い季節は外から帰ってきたら、入浴剤入りのお風呂で一日の疲れをとるという方も多いのではないでしょぅか。
 
入浴剤はいろんな種類が出回っていますが、それぞれ微妙に用途が違っています。
 
・無機塩類系
硫酸ナトリウムや炭酸カルシウムなどの温泉由来成分をメインに配合しています。皮膚のたんぱく質と結合することで入浴後の保温効果が高く、湯冷めしにくいのが特徴です。
 
・二酸化炭素系
炭酸ナトリウムなどを主成分としていて、お湯に入れると二酸化炭素が発生します。皮膚からガスが吸収されて毛細血管を刺激し、血行を促進します。疲労回復、冷え症改善などの効果があります。
 
・薬草系
漢方などの薬草成分を含み、薬湯の作用をもっています。薬草の種類により効果が異なります。香りによるリラックス作用を持っている場合もあります。
 
・酵素系
パパインやパンクレアチンなどの酵素を配合したもので、上で紹介した無機塩類系と組み合わせて使われることが多いようです。酵素の働きで皮膚の脂肪分やたんぱく質、でんぷん質などを分解し、肌をキレイにしてくれます。
 

 
市販されている入浴剤は以上の成分をいくつか組み合わせて配合してある製品が多いようです。
 
いま入浴剤をお使いならその作用を意識しつつ、
 
「お湯につかってちょっと深めの呼吸をしてみよう」
「血行が良くなってるなぁ」
「毛穴の汚れが分解されてるぞ」

 
などイメージしてみるとさらによい実感が得られるのではないでしょうか。

みんなの肌潤風呂

入浴中のマッサージ 実はNGなケースも?

ちなみに、「お風呂に浸かりながらのマッサージ」はいかにも効果がありそうですが、場合によっては「おすすめしない」という主張もあります。
 
その根拠を大まかにまとめてみると、こんな感じです。

・入浴中は筋肉が弛緩してやわらかくなっているので、力を入れてマッサージすると筋繊維を傷めやすい
 
・入浴している時点ですでに血行が促進されているのに、それからさらにマッサージすると、いわゆる「もみ返し」が起こりやすくなる

 
入浴中にマッサージをするならごく軽く、さする程度で止めておきましょう。
 

 
シャワーは手軽なのでつい使いがちですが、「今日は疲れたなぁ」とか「いや~、寒かった!」といった日はお風呂に浸かるのも良いのではないでしょうか。
 
さらにサプリメントを使うような感覚で入浴剤を使用すれば疲れ解消や血行促進にも貢献してくれます。
 
いつもお湯に入っているという方は、気分を変えるための入浴剤を使うのもアリでしょう。