日常生活での熱中症リスク 発症しやすい場所・部屋

このところ日本の夏は、「猛暑」「酷暑」といった表現が当たり前になってしまいました。
 
40度手前の気温は日常茶飯事、40度超えも珍しくなくなっています。
 
 
気温が上がると、注意しなくてはいけないのは何といっても熱中症です。
 

毎年必ず、注意喚起はされているのですが、熱中症を発症する人はゼロにはなりません。不幸にして亡くなる方もいます。
 
雑誌「週刊文春」に、熱中症を起こしやすい状況をまとめた記事があったので、ポイントを整理して紹介します。
 
(このコンテンツは、雑誌週刊文春 2013年 8/22号 172~173ページを参考にしています)

自宅でも熱中症に注意 起きやすい部屋

もはや熱中症は、冬のインフルエンザと並ぶ夏の「季節性疾患」となった感があります。
 
「日常生活でも、誰でも発症するリスクがある」ことを再認識するため、チェックしてみてください。
 
 
熱中症は、炎天下で起きるというイメージがありますが、救急搬送される患者の4割は自宅で発症しているそうです(その中の7割以上が65歳以上の高齢者)。
 
 
室温が30度、湿度が60~70%を超えると熱中症リスクが高まります。
 
 
自宅で熱中症リスクが一番多いのはリビングです。自宅での熱中症の約4割はリビングで起きています。
 
リビングは室内を明るくするために窓が大きく、日射しが多いのです。
 
西日が差しこむ西向きの部屋は特に危険で、コンクリートの集合住宅だと夕方4~5時頃が温度上昇のピークに達します。
 
この時間帯は注意が必要です。
 
 
次に危険なのは寝室です。
 
 
高齢者は、暑い日が続く数日間で少しずつ脱水状態が進行します。それが限界まで達した状態で、水分補給をせずに暑い寝室で寝ると熱中症を発症するのです。
 
このパターンは非常に危険で、発見された時はすでに意識がないか、手遅れといったケースが多くなります。
 
 
ある程度の年齢に達すると、夜中トイレに立つことを嫌って、寝る前には水分をとらない人は多いですが、大人は一晩に300~400グラムの水分を排出しています。
 
就寝中の熱中症予防のため、寝る前にコップ一杯の水を飲むよう習慣づけましょう。
 

 
キッチンは、いわば温度と湿度を上げるための場所です。加えて熱はこもりやすいので、熱中症のリスクは高い空間です。
 
 
ガスコンロの熱効率は40%で、残り60%は室内の空気を温めているのだそうです。
 
 
揚げ物や炒め物をすると5度近く室温が上がりますし、煮炊きを続けると湿度が80%を超えることも。
 
換気扇は必ず回し、サーキュレーターなどで空気の流れを作るなどの対策をとりましょう。
 
コンロを使う調理は朝や夜に行い、日中は調理済みの料理を電子レンジで加熱する、などの工夫も良いでしょう。
 
 
トイレも危険です。
 
狭い個室なので室温も上がりやすく、家の中でトイレが最も暑い、というケースもあります。
 
空調のきいた部屋からトイレに入ると、あまりの暑さに辟易した経験が一度はあるのではないでしょうか。長くいるほど危険度は上がります。

自宅の屋外はここが危険

また、庭の手入れにもリスクがあります。
 
草刈りや植木の手入れの最中に倒れるケースは少なくありません。
 
アスファルトと違って、庭は涼しいイメージがありますが、水分を含んだ土があるので、意外と湿度は高くなっています。
 
しゃがんで作業していると発症リスクが特に高くなります。雨の翌日の晴れた午前中は注意が必要です。
 
 
いまの日本の夏は、日常生活でも熱中症対策を意識しなくてはいけません。
 
冬にカゼやインフルエンザ予防を意識するように、夏は熱中症を防ぐ習慣を身につけるべきではないでしょうか。
 


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