肉「離れ」というと、「はがれる」イメージがありますが、実際には筋肉線維が切れてしまうことです。
 
太ももやハムストリングス(太ももの裏側)、ふくらはぎなど脚に多発します。
 
肉離れの原因で多いのは「筋肉が冷えた状態で運動を行うこと」です。

これは冬の寒い日に文字通り身体が冷えていることもありますが、ストレッチなどの準備体操が足りず、ウォームアップ不足状態のまま運動を始めてしまうことを指しています。
 
日頃運動不足の人が急に走るなどする時は、特に入念にウォームアップをしないと肉離れになってしまいます。
 
筋肉に疲労が残っている場合も線維の弾力が弱くなり、肉離れが発生しやすくなります。
 
コンクリートなど地面が硬いときも要注意です。
 
肉離れが起きる際には兆候が見られることもあります。運動をして筋肉に張りが起き、ピクピクするけいれんや痛みが出てきたら肉離れの兆候とも考えられます。
 
こうした兆候が起きたり、不幸にして肉離れになってしまった場合は応急処置を施します。
 
応急処置はまず何より安静にして動かさないこと、そして冷やすことです。
 
冷やす際はビニール袋に氷と水を入れ、口を閉じて患部に広めに当てます。痛む部分だけでなく、その周囲まで大きめにカバーして冷やすのがポイントです。
 
大きめのビニールに氷も多めに用意しましょう。
 
アイシングしていて、途中で痛くなってきたら氷を外します。
 
凍傷には注意しなくてはいけませんが、この要領で最低でも10分は患部を冷やします。(市販の冷却スプレーを連続して当てると凍傷になることがあるので注意しましょう)
 
患部はできるだけ心臓より高くすると腫れがひどくなりません。
 
脚部が肉離れして痛みが激しく、患部を上げるのが困難な場合は、とりあえず横になりましょう。

アキレス腱の異常を示す予兆・サイン エゴスキューメソッド

以前読んだ「痛み解消メソッド驚異のエゴスキュー」を読んでいたら、「アキレス腱の異常を示す6つのサイン」という記事がありました。
 
エゴスキューメソッドでは、アキレス腱の痛みを予防するためのエクササイズも考案されています。
 
アキレス腱は人間の活動において非常に重要でありながら、傷害の多い箇所でもあります。
 
参考のため、引用させて頂きます。

◆アキレス腱の異常を示す6つのサイン
 
1 靴の裏のすり減り方が偏っている
 
2 立っているとき、歩くときに、足先が外向き(ガニ股)である
 
3 アキレス腱を軽くつまんでみると、少し痛みを感じる
 
4 椅子に座った状態で、机の端に片足をのせて、まっすぐに伸ばす。その足先を自分のほうに曲げてみる。このとき、足首が動くような感じがする(本来は、ふくらはきが伸びるように感じる)
 
5 同じ姿勢で、同じく足首を曲げたとき、足裏の内側の端のラインがまず動き、それを追うように外側のラインが斜めに動く
 
6 ふくらはぎの筋肉が、異常に硬い
 
痛み解消メソッド驚異のエゴスキュー(Amazon レビュー多数あり)

 
アキレス腱も、久しぶりに体を動かす際にケガが多くなります。
 
上の記事で紹介している肉離れの兆候と共に、アキレス腱の異常にも注意してケガを予防しましょう。

アキレス腱が切れたら 応急処置や手術・治療の回復期間

アキレス腱断裂は、比較的多く見られるスポーツ傷害ではないでしょうか。
 
プロスポーツ選手のみならず、草野球やバレーボールの試合中、あるいは子供の運動会で久しぶりに走ったお父さんなど、一般人でもアキレス腱を切るケースは珍しくありません。
 
切れた瞬間は「バチン」とすごい音がすることもあるようです。
 
うつ伏せになって膝を曲げた際、足首から先が下にだらんと垂れ下がり、ふくらはぎの一部が陥没していれば間違いなく断裂しています。
 
アキレス腱が切れると激痛が起き、つま先で歩くことができなくなります。
 
応急処置としてはまず足首を固定し、安静にします。つま先を伸ばした状態(すねから足の甲を一直線にする)で固定し、患部の冷却も同時に行います。
 
固定できたら患部を高く上げ、腫れがひどい場合は軽く圧迫します(ただし圧迫のしすぎは良くありません)。
 
治療法には、保存療法と手術療法の二つがあります。
 
保存療法は患部をギプスで固定した後、装具を使用します。回復期間の目安は6~8ヵ月です。
 
手術療法では断裂した腱を縫合し、その後ギプスで固定します。回復期間は2~3ヵ月と、保存療法よりも大幅に短くなります。そのため、プロスポーツ選手は手術療法を選択することが多いようです。
 
最近は治療技術に様々な工夫が加えられ、保存療法の回復期間も短くなっています。
 
とはいえ、かなりの期間生活が不自由になることは変わりありません。まずは何よりもアキレス腱断裂を起こさないことが重要です。
 
日頃から少しずつ身体を動かしておく、あるいは運動前のウォーミングアップやストレッチを十分に行うなどの予防を心がけましょう。