花粉症対策で最も大事なのは、腸内環境の改善など体質を良くすることですが、それにはある程度の時間がかかります。
とりあえずは、症状を軽くするための工夫も必要になってきます。
その工夫の例を紹介します。
身につけるもの
外出時は花粉を避けるマスクを着用し、できればゴーグルを使えれば万全です。コンタクトレンズは刺激が強くなるので眼鏡のほうが良いでしょう。
上着はナイロン地のコートや帽子を着用すれば花粉がつきにくくなります。
帰宅したら玄関でブラシを使って花粉を払い落とし、裏返してハンガーにかけます。顔、手をすぐに洗い、うがいをします。洗顔、鼻うがいまでできれば完璧です。
鼻うがい
コップ一杯のぬるま湯に塩をひとつまみいれ、片方の鼻を指で押さえて、もう片方の鼻から塩水を吸い込み、口から出します。
毎日片方の穴につきコップ一杯ずつやると花粉症の症状がだいぶ緩和され、風邪の予防にも効果抜群で、カゼのひき始めには絶大な効果があります。
水道水でやると塩素が鼻粘膜をいためるという説もあるので、市販の天然水が良いでしょう。
花粉症対策ハーブティー
ネトル、ペパーミント、ローズレッドは抗アレルギー効果があり、エルダーフラワーは鼻水の緩和、アイブライトは目のかゆみをおさえ、エキナセアは免疫力を高める効果があります。
ここでのハーブは草木の葉や茎、花、実などを乾燥させた「ドライハーブ」であり、これにお湯を注いで成分を抽出し飲むものです。
ハーブの専門店で上のハーブをブレンドしてもらうと良いでしょう。60パーセントの人に症状の改善効果があるという実験結果もあります。
花粉対策米
05年春、花粉症を緩和する効果のある米の栽培計画が発表されました。
茨城県つくば市にある農業生物資源研究所が遺伝子組み換え技術により花粉症緩和米を開発したのです。
マウスの実験では一定の成果が得られています。
イネにスギ花粉のアミノ酸配列を作る遺伝子を導入します。それを食べていると人のからだの中に花粉に対する抗体ができます。それが花粉に対するアレルギー反応を抑えるという仕組みです。
しかしこのイネは「隔離水田」によって栽培されます。万が一自然に繁殖した場合、どのような結果になるか全く想像できないからです。