寒くなってくると血管が収縮して血圧が上がりやすくなり、循環器系のトラブルが多くなります。
これを防ぐためには、血圧の上がりすぎないよう日頃から心がける必要があります。
このコンテンツでは血圧上昇を防ぐのに役立つトピックをまとめています。
高血圧対策 ふくらはぎの筋肉を鍛える・猫背にならない
「高血圧が気になるなら減塩」は、もはや常識になっています。
そのほかにも高血圧対策として
1 ふくらはぎの筋肉を鍛える
2 猫背にならない
といったものがあります。
1はふくらはぎの筋肉を鍛えることで、「筋肉のポンプ作用」を得ることが目的です。
ふくらはぎの筋肉がポンプの役割を果たして血液の循環が促進されるのです。
すると心臓の負担が減り、血圧が下がります。
ふくらはぎを鍛えるにはかかとの上げ下げする、カーフレイズという動作が有効です。
非常に簡単な動作ですし、日常のちょっとした場面(仕事の合間とか、通勤の途中とか)でも実行可能です。
ふくらはぎを鍛えるのは、女性の脚のむくみを解消するのにも有効です。
2については、猫背になると体幹の血管が圧迫されて血流が阻害されてしまうからです。
常に良い姿勢を心がけましょう。
味の濃い食事 客家民族の血圧が低い理由 魚やモツ類・大豆食品
京都大学の家森幸男名誉教授は、世界中の長寿地域と短命地域を訪れ、食生活と血圧との関連を調査しています。
家森教授が中国の梅県(メイシェン)という町を訪れ、客家(ハッカ)と呼ばれる漢民族の食生活などを調査したところ、意外な発見がありました。
客家の食事は一般に味付けが濃く、漬物の消費量も多いため、食塩の含有量は多いのが特徴です。
しかし客家に血圧の高い人は少なく、家森教授の診断で「高血圧」と判定されたのはおよそ10%にすぎなかったのです。
「客家パラドックス」とでも言える結果であり、この理由は客家の人達の食生活にあるようです。
まずは魚類やモツ類をたくさん食べることが挙げられます。
これらの食品にはタウリンが多く含まれ、血圧を上げる交感神経の働きを抑制してくれます。
またこれらの食品には動物性たんぱく質が含まれています。
動物性たんぱく質は代謝の際に尿素が発生し、尿素は腎臓からナトリウムを尿と一緒に排出してくれます。
また客家民族の人達は豆腐をたくさん食べます。大豆食品は血管を柔軟にし、血圧を下げる作用があるのはよく知られています。
これらの食品が、客家の人々の血圧上昇を抑制しているのです。
高血圧対策には減塩が大事ですが、「とにかく薄味に!塩分は絶対排除!」とばかり心がけていては長続きしないこともあります。
「何かを食べる」ことで高血圧を抑制する、という発想もアリではないでしょうか。
高血圧対策になる食品
高血圧は肥満や塩分の多い食事のとりすぎ、過度の飲酒、ストレス、運動不足などによって起きます。
また脂肪分の多いものを食べ過ぎると血の粘度が上がり、血管壁にかかる圧力が高くなります。
これを防ぐためには血をサラサラにして、血の流れを良くする必要があります。いわゆる「血液サラサラ」にする食品として昔から知られているものには、
玉ねぎ セロリ 大根 ニンジン ナス シイタケ ラッキョウ
があります。
その他高血圧に良いとされている食品には次のようなものがあります。
・コンブをしばらく漬けた水
・ドクダミを煎じたもの
・玉ねぎの皮を煎じたもの
減塩や運動を心がけ、こうした食品を積極的に摂取しましょう。
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