「激辛料理」は、食べている最中はかなりキツいものですが、なぜか人気があり、その人気が衰える様子はありません。
 
料理の一分野として、確固たる(?)地位を築いています。
 
辛い料理はなぜこれほど支持されるのでしょうか?
(この記事は後半に下ネタがあります)

辛味は、「味」ではなく「痛み」として神経に伝えられます。すると脳はこの痛みを緩和しようとして快楽物質のベータエンドルフィンを分泌します。
 
これにより気分が良くなり、もっと食べたくなる衝動が起きるのです。辛い食べ物がクセになってしまうのは、これが理由のひとつと考えられています。
 
「痛み」が「快楽」に変わると言えば、(お約束の?)マゾヒズムをすぐ想像してしまいます。
 
実際に「M」の人がその系統の「プレイ」で痛みを受けると、脳内の麻薬物質が盛んに分泌されるそうです。それがマゾヒズムとして快感の源泉になっているという説があります。
 
ちなみに「激辛料理を食べると痔になる」という話がありますよね。
 
ネットには、「激辛を食べた次の日に強烈な痔になり、それから数十年痔主を続けている」なんて書き込みもあります。
 
しかし同時に、「辛いものを食べても痔にはならない」という意見もあります。「辛いのを食べて痔になるのであれば、タイなどの人は痔主ばかりのはず」なんて主張も。
 
果たしてどちらが正しいのでしょうか?
 
私が思うに、軽い痔になっている状態が唐辛子などの辛みで刺激され、出血が始まることがあるのではないかと。
 
唐辛子のタネ取り作業をたくさんやると指先でも辛さを感じますよね。唐辛子の皮膚刺激はかなり強烈です。
 
辛さで肛門が切れたりすることは無いと思うのですが・・・。
 
痔の原因になるかどうか、はっきりしたことはわかりませんが、辛いものを食べて排便する際、お尻に刺激を感じるのは間違いありません。
 
この刺激は、時に強烈な便意をもよおします。
 
以前、行きつけのカレー屋さんで昼食をとりました。
 
いつも食べる「辛さ・普通」が私にとって丁度良い塩梅なのですが、「少し変化をつけてみるかと」今回は辛さを上げてオーダーしたのです。
 
すると・・・
 
辛い!
辛すぎです。
ほとんど悶絶状態。(´Д`)
 
辛いものを食べると必ず出る鼻水に加えて、涙まで出てきました。辛さで涙が出たのは初めてです。(ToT)
 
一口がほとんど苦行なのですが、スプーンが止まりません。美味しい激辛料理って不思議ですね。
 
目も鼻もグチャグチャになりながら、どうにか食べ終わりました。
 
その後は、強力な刺激物を食べたからか「さすがに腸がビックリしてるな・・・」という意識はあったのですが、自宅に帰ってからの体験が強烈でした。
 
便意が止まらないのです!
 
と言っても、下痢のように「出続ける」わけではなく、「出そうなのでトイレに行くけど、実際にはほとんど何も出ない」状態です。
 
便意だけがひたすら続くのです。
 
「これって『エア排泄』だな・・・」などと考えつつ、しばらくの間、空しくトイレに座っていました。
 
「排泄(グランド)マスター」を自称する私ですが、こんなことは全くの初体験です。
 
「何事も奥深いものよのう」とかみしめつつ、原因を考えてみたら・・・
 
これは香辛料の辛さによる直腸への刺激を、脳が便意と勘違いしたのではないでしょうか?
 
辛さって、痛覚を刺激しますよね。直腸が「便が溜まった」と認識する要素のひとつに、痛覚もあるのではないかと。
 
ということは、辛い食べ物って便秘に効くのでは?と考え、ネットで検索してみましたが・・・
 
「辛いものを食べると便秘になる」
「辛いものは便秘に効く」

 
という正反対の意見があるのです。痔の件と似てます。
 
これはどういうこと?とまた少し考えてみたら、
 
個人の体質が「熱性」か「冷性」かで違うのではないか?
 
なんて仮説に思い至りました。漢方でも体質で処方を変えるように、香辛料の作用も人によって変化するのではないでしょうか。
 
今後辛いものを食べる機会があったら、便通との関係も意識してみて下さい。