炭酸水(発泡水)は日本ではあまり馴染みがありませんが、ヨーロッパでは普通に飲まれています。
炭酸ガスが含まれていることで、普通の水にはない体への作用も期待できます。
このコンテンツでは炭酸水が持つ効果や国内産炭酸水についてまとめています。
炭酸水に含まれるガスの効果 血流増加や便秘にも
炭酸水が含まれていると硬度が高い水でも飲みやすくなります。
加えて疲れを取る、冷えを改善するといった効果を期待できます。炭酸ガスに含まれている重炭酸イオンが乳酸を中和して体液を中性に保つので、疲れを解消してくれるのです。
炭酸水を飲むと血中の二酸化炭素濃度が上がるため、体が「体内は酸欠状態」と錯覚してしまいます。
酸欠状態を解消しようと末梢の血流が増えるため体が温まるのです。
また炭酸ガスの効果で満腹感が強まるため、食事量を減らす作用もあります。食事前・食事中に飲むことでカロリーコントロールにも役立ちます。
私が個人的に感じることとして、炭酸水には排便を促す効果もあるのではないでしょうか?
私の場合、コーラなどの炭酸飲料(めったに飲みませんけど)やビールを飲んだ時、てきめんに腸が動いて「大」をもよおす時があるんですよね。(私の胃腸の働きはかなり活発な方だとは思いますが)
私としては炭酸水独特のピリピリした泡が胃や腸を刺激して、ぜん動運動を促すのではないかと考えています。
「便秘解消のためには朝から一杯の水」とよく言われます。
非常にガンコな便秘の場合、さらに気合を入れてこの水を炭酸水にしてみてはいかがでしょうか。
糖分の入った炭酸清涼飲料水やビールを毎朝飲むわけにはいかないので、やはり炭酸水が良いでしょう。いまはコンビニでも購入できます。
ちょっとお金がかかるのがデメリットですが、どうしても便秘が治らないというときに期間限定ででも試してみる価値はあると思います。
国産の炭酸水 福島県金山町の炭酸水
天然の炭酸水(発泡水)というと、「ペリエ」「クリスタルガイザー」「サンペレグリノ」といった外国産が市場に多く出回っています。
外国産が圧倒的に多いため、「国産の炭酸水」と言われてもすぐには思い浮かびませんが、市販されているものもあります。
福島県金山町に湧いている炭酸水の歴史は古く、明治の初期からこの地の水は薬泉として利用されてきました。
明治10年になると会津藩士によってビン詰めされ、近県への販売も始められたそうです。
明治38年には「芸者印タンサン・ミネラル・ウォーター」としてドイツ、イギリスなどのヨーロッパ諸国に輸出も始まり、国内では「万歳炭酸水」の商標で販売されるようになりました。
その後しばらく販売が休止されましたが、2004年に「ハーベス aWa心水 奥会津天然炭酸の水(Amazon)」として再び流通が始まっています。
金山町の炭酸水は「単純二酸化炭素冷鉱泉」という泉質で、便秘や胃腸病に効果があるそうです。
私が住んでいる熊本には、大分との県境あたりに天然の炭酸水が湧出している場所があります。
そこへまとめて汲みに行った人からおすそ分けしてもらったことがあり、何度か飲みました。
「国産の発泡水は外国産よりも炭酸の刺激が少ない」という感想をネットで目にします。これは私も同感で、私が飲んだ水は「ちょっとピリピリする」程度でした。
そのマイルドなピリピリがいい、という方もいるようなので、一度国産も試してみてはいかがでしょうか。